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teppei × iidabii Wレコ発ツーマン

2024.02.03.sat  at 川越ROTOM 

華金のような15−20分ほどのショーケースは観たことがある。
グループでのステージも何度も観てる。
でも、ソロで50分という長尺は初めてだった。

LIVE前

というか、そもそも何分やるのかなんて知らなかった。
お相手のiidabiiさんについても、どういう方かを自分で調べたし。
今回は特に違う理由もありそうなので、からかうとか批判の意味でとって欲しくないんですが、teppeiファンたるもの情報の少なさを自分で補うなんてのは朝飯前だし(そこが良いまである)細かいことは気にしないワカチコ的マインドが肝要なんである。

さて、そんなしたり顔を全面に押し出してバーカンに行くと「からあげ丼/からあげ&ポテト」のフードメニュー看板がばばん!と目に入った。

「なんっっだよ!事前に教えてくれたらここで食べたのに!!!」
(昼からの観光&食べ歩きで信じられないくらいお腹いっぱいなう)
すまん前言、即撤回。コンマ1秒で本心が力一杯口から飛び出した。笑

お願いだ。
teppeiさん気がついてないだけだと思うけど、万が一気がつくことがあったらお願いだから教えてくれ。言葉はいらん写真1枚で良いから匂わせて欲しい。
カラアゲニキのライブで振る舞われる唐揚げ、知ってたらそんなん食べるに決まってんじゃん!!…払わせてくれ、そのくらいの金ならあるんだ。あるんだよ。。

気を取り直し、入口横の扉を開けるとこじんまりとした空間が広がっていた。
顔見知りの皆さんとワイワイしていると「すいません、teppeiさんのファンの方ですか?」と話しかけられた。お相手のiidabiiさんに密着取材が入っていて、そのクルーの方だった。

つらつらとお話ししていると今日の持ち時間の話題になったので「え、今日何時までやるんですか?知らないんですがご存じですか?」「終わりは21:00だと思います」「え?それぞれ1時間もやるんですね!?すごい!長い!」

ざわ・・ざわ・・・ざわざわ・・・想定外の新情報によりカイジばりに場が震えた。

iidabiiさん

LIVEに関しては思うところもあり、正直どこまで詳細を書いて良いのか判断がつきかねるが、宗教二世同志の2マンであり共に同じ宗教で、軸はそこにあった。

iidabiiさんはいわゆるポエトリーの方。
辛さや悲しさ、現実や困難、痛みや苦しみを風化させない、忘れない、見過ごさない、見逃さない。苦しくともその想いや経験を伝えることを今までもこれからも続けていくが、自分はラッパーじゃない、詩人だ。と言ってらした。

1つの詩が終わると1枚紙を落としていく。
ショーケースが終わる頃には、彼が伝えたい言葉がびっしりと書かれた紙の数々が、薄暗い空間で彼の足元に白く浮かび上がっていた。

その言葉と想いは拾われるべきものだと感じたが、紙はとても薄くて、すぐにでも握りつぶされてしまいそうで儚くも思えたが、案外紙って強いんだってことも私は知っていて、少し胸が楽になる。束になれば並大抵の力では破れないしね。

teppeiさん

(以下、記憶だけで書いてる為細かいところは大目にみてください)
冒頭で「iidabiiは、詩人。僕は、ラッパー。だからラッパーらしく伝えていきます。僕は、似たような辛かったりしんどかった経験をしてきてますけど、僕はそれをプラスに変えて、明るく楽しくなるように伝えたい。iidabiiをディスる訳ではないし、どっちが間違ってるとかやないけど、ここは勘違いされるのは嫌だからちゃんと言うけど、でももつんかなというか、辛い苦しいだけはちゃうなと思うから。」と言って始まった。

LIVEのセットリストや前口上等の内容については、ワンマンにも繋がる可能性が捨てきれないので控える。せっかくなら皆さん自身で受け止めてほしいから。

とはいえ
どう書いたら伝えられるのかしばらく考えたんだが、多分これかな と。

今まで
曲を聴いたことは、ある。
ステージで想いを受け止めくらったことは、ある。
声や音、ラップ、言葉が胸に迫り涙したことも、ある。
踊り、笑い、歌い、Happyな彼を見て幸せな気持ちになったことも、ある。

今回はおそらく…その、、どれとも違って。
「家族になった」という言葉が今のところ一番しっくりくるんだが、もう少し付け加えると彼の生きてきた歴史を見せてもらって、世界に包み込まれたんだ と思う。
(だいぶキモいな?という自覚はあって悩んだけど、これしかピンとこなかった)

井上鉄兵であり、ラッパーteppeiであり、30代前半の男性であって、誰かの子供で誰かの夫で、誰かの友達で、誰かの兄弟で、弱くて芯が強くて、明るくて暗くて、大きくて脆くて、小さくて強かった。

頑なに前だけを睨み無理矢理にでも歩みを続ける、とにかく丸ごとてっぺいだった。

そして
その存在はあったかくて、懐が四次元ポケットで笑顔たくさんで溢れてた

たぶん
曲にあるように、この人のLIVEはFamily treeなんだと思った。
ファンである私たち一人一人も、LIVEの時だけとはいえ、まとめてどかーっと引き受けてくれるんだと思う。否定も拒否もしないんだあの人。

とにかく全部まとめて受け入れちゃうんだな、多分。
でっかい公園みたいな人だ。

「ここにいる人がみんな、teppeiのことが大好きになるようなLIVEします」
って言ってたけど、もうすでに大好きな私は幸せすぎてクラクラした。

新たな魅力

具体的な記載は控えるが、明らかに今までの彼にはなかった見せ方をしていたところがある。未見の方は、多分ワンマンでもやると思うんで心しておいてください。格好良くて震えます。

私はね、実はそこで初めて彼に色気を感じた訳なんだが・・あれ?なんだろ?褒めてんだけどな。そこはかとなく失礼な物言いにしかならなくて、おかしい。笑

あと
最近になって自分のことを話す時に少し俯瞰した”teppeiは”って言い方をするようになった気がするんだけど、合っているなら、なんか心境に変化あったのかなって思うんだよね。
そのほんの少しの冷静さが、LIVEのartとしての昇華のクオリティに繋がってる気がした。

LIVE後

とにかく最高としか表現しようのない素晴らしいショーケースだった。
その後は皆でサインをもらったり写真を撮ったりプレゼントを渡したり(私は案の定
忘れている)して、幸せな時間のおまけを過ごした訳なんだけど、そこで私が聞いたこと。

「teppeiさんって、なんでそんなに明るいんですか?」
思い返せばなんて失礼な質問したんだと思うけど、もう訂正できないから謝る。ごめん。

「いやいや全然暗いす。明るくないすよ。それ以上に暗い部分があるから明るくなってるだけで」
「それはそうだと思うけど、落ち込んだりしちゃうことはないんですか?」
「全然あります。ありますよー!片膝つくことなんてしょっ中です」
と、実際に片膝ついてがっくし項垂れたかと思ったら、0.1秒後にそれまで以上に胸張ってすっくと立ち上がり遠くを強い目で見据え始めたので、あまりに私の中のteppeiさん像と合致してしまい爆笑してしまった。

「私はいつも強い人だなって思うんですけど、すごいなって」
「いやいやいやいやいや。負けてばっかですよ、自分に。」
「え?自分に…?周りにじゃなくて、自分にですか?」
(LIVEを立て続けに2本観たもんだから、宗教との関係性に私の思考が引っ張られており驚いてしまった)

「はい。自分す」
「…やっぱりすごい。つよ…
「まだくる?まだ!?こんなんなってるのにまだくるか!!?っていっつも思うすけど、でも。全部いつかは越えられることなんで」
って真っ直ぐ目を見て笑って話してくれたんだが、彼がこともなげなのか強い意志を持ってなのかはわからないけれど、語る言葉がもろに突き刺さってしまった。嬉しい敗北。幸せな白旗を掲げる。

私からのおすすめポイント

あのね。リリック上でもMC中でも、奥さんのこと語る時だけいつもと少し違う信じられないくらい幸せそうなふにゃっとした笑顔になるのが最高だから、全人類見て欲しい。なんなら奥さんにも見て欲しい。

余計な所見

これね、まっったく付け加えなくて良い話なんだけども。
私今までteppeiさんてカピバラだと思ってたんだけど(理由はいつぞやのnoteに書いてある。断じて可愛いとかそういう理由ではない)、このLIVE観てCD聴いて、アラレちゃんの方がしっくりくるようになった。

わかりますか?アラレちゃん。
んちゃ!の眼鏡っ子、キーンで駆け抜けるペンギン村の気になるあの子です。

優しくて無邪気で、みんなと仲良しで、あっけらかーんとしてて、つおい。
ステゴロでフリーザと戦えるくらいつおいのに、全然怖くなくて親しみやすい。
ついでに言うと、うんこ好きだし。

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