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画家の仕事とは何か?

画家の仕事とは何かについて、多くの意見が存在する。

美術史を更新するための研究や絵を描いて生計を立てること以外にも、画家の仕事には、アートに興味がない人々や子供たちに関心を持たせたり、記憶に残る体験を提供することも含まれる。

美術館には行くが、ギャラリーにはあまり行かない人たちに対しては、ギャラリーが絵を売りつける怖い場所ではないことをユーモアを交えて説明することが大切だ。

ギャラリーに訪れた際には、楽しい作品やグッズを見たり、写真を撮ってシェアすることで、アートに対する興味を持ってもらうきっかけを作ることが画家の重要な役割になる時もある。

残念ながら、美術は未だに信頼されていないという現実がある。「本当にその価格の価値があるのか?将来上がるのか?」という疑問や、過去のバブル期に高騰した画家たちが今は買い取ってくれないことがトラウマになっていることもある。

しかし、購入してくれることが画家にとっての最大の励みである一方、買わないからといって意味がないとは思わない。

売れないから価値がない訳でも、完売だから優れている訳でもない。

画集作りや、作品の前での記念撮影も画家の仕事の一部である。

ミニイラスト付きの画集は、作品を購入したときの特別な体験を提供する。限定の画集を出すことで、より多くの人に楽しんでもらいたいと考えている。

似顔絵を始めたのはコロナ禍の時期であり、マスクをしているためお客様の目と鼻しか見えなかった。そのため、少しでも距離を縮めたくて似顔絵を描くようになった。

このような取り組みは、画家の単なる自己表現だけではない。同業者からは「画家が客に媚びている」と揶揄されることもあるが、

絵のためなら何でもできるという強い思いが
常識を覆すチカラを秘めている。

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