実家暮らし、私が家族にバレずに中絶をした方法(手術の予約から手術当日、手術後)
ここからは、1回目の受診を終えてからの話になります。
まず、手術の予約を取ります。
私は電話で10:00-17:00の中で予約を取らなくてはいけなかったので、職場の休憩時間に1人になれる場所で予約の電話をしました。
手術の日は、どこも基本的に同じだと思いますが、
「飲食禁止」です。
私にとって、これが結構辛かったです。毎日朝ごはんを欠かさず食べるし飲み物も朝から結構飲むタイプなので、家族にどう嘘を付くか悩みました。
思いついたのは、
「友達と朝ご飯に行ってくる」
という嘘です。そうすれば、ただのお出かけよりも早く家を出ても、朝ごはんを食べなくても、辻褄が合います。
ただもう一点懸念点があり、
「ノーメイクで行く」
ということです。基本的に友達と出かける時は私はメイクをします。一人でスーパーや図書館に行く時はメイクしません。だから、そこはもうどうしようもないので、しれっとメイクをせずに出かけました。何も突っ込まれないことを祈って、、。
あとは、持ち物です。
生理用パンツと、大きいナプキンあるいはオムツタイプのナプキンが持ち物でした。(書類は常にバッグに入れておいたのでそのまま持って行きました。)
パンツは、家族が見ていないうちにバッグに入れ、オムツタイプのナプキンはドラッグストアで買ってから手術当日までの数日間はバッグの中に忍ばせておきました。
これでなんとか手術当日の朝を無事にバレずに過ごせました。
病院では、幸いなことに看護師さんがとても優しく、安心して手術を受けることができました。手術後、本当は付き添いの方と帰ることを推奨されていましたが、私はそういう相手がいなかったので、一人で帰らなければなりませんでした。ただ、私が選んだ病院では術後に思う存分ベッドで休むことができたので、しっかり寝て気分的にも元気になって、退院することが出来ました。
その後は、お腹がかなり空いていたので、近くに素敵なカフェを見つけて、ランチとケーキをいただきました。
術後は、オムツタイプのナプキンを付けていたので、それは家に帰る前にトイレに寄って、通常のナプキンに取り替えて帰りました。
そして、普段の生理になったことを装いました。術後は1週間ほど出血が続くということだったので、ちょうど生理のような感じです。実家暮らしだと、ナプキンのゴミや生理用パンツの洗濯などでバレてしまうので、不安でしたが、いつもの生理のようにすることができました。
あと、手術当日は、
処方された薬を飲んで、
湯船に入ってはいけない
ということが、家族にバレるポイントでした。
薬については、部屋着のポケットに忍ばせ、トイレやリビングルーム以外のところで、薬を口の中に入れて、リビングで水を飲むことでバレないようにしました。薬は3日飲めば終わりなので、それまでその方法で乗り越えました。
湯船については、シャワーだけにしなくてはならなかったのですが、いつも湯船に入って長風呂なので、なるべく時間稼ぎをして、いつもよりあまり早くお風呂を出ないようにしました。
こうして、今のところバレずに中絶をすることができました。
本当は、家族にも相談して、隠さないまま打ち明けて中絶をすることが出来れば、私の心にも精神的にも負担が無いとは思います。
しかし、私はどうしても打ち明けることが出来ません。家族の気持ちを考えると、きっとすごく絶望されるし、若いうちの妊娠や中絶をする人が100%悪いとか良くない、それで人をジャッジするような家族な気がするからです。私は妊娠しないようにすごく気をつけてても、妊娠してしまいましたが、それを理解してくれなさそうです。一人旅先でセックスをしたこと自体もすごく悪く思うんだと思います。だから、辛いですが隠し通しています。
事実を家族に打ち明けたら心は楽になると思いますが、私のように言いづらい事情がある方はたくさんいらっしゃると思います。そんな時、バレずに中絶をすることは可能だと私は言えるので、過剰に心配しなくて大丈夫です。私は過剰に心配して、本当に辛い思いをしました。でも家族の前ではそんな不安を見せられないので、なるべく明るく振る舞いました。なんだか、いじめに遭っている子の家庭での振る舞いみたいでした。
これから中絶をしなくてはならない方、応援しています。
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