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いわきFC vs 藤枝MYFC戦 (23シーズン第1節)

2023年シーズンが幕を開けた。贔屓のチームの勝敗に一喜一憂できる幸せな日々がスタート。村主監督のもとで進化するチームを追いかけていきたい。

試合結果

23年に共にJ2に昇格した藤枝MYFCとの初戦は悔しい敗戦。J2初勝利は次節以降にお預けとなった。

いわきFC 2 - 3 藤枝MYFC
 いわきFC: 嵯峨(後半4)、谷村(後半15)
 藤枝MYFC: 渡邉(前半35)、横山(前半37)、渡邉(前半45)

ボールを取り上げられた前半

フォーメーションは22年シーズンと同じく4-4-2。今季新加入の高木、石田、鏑木、加藤悠馬が先発出場を飾る。加藤悠馬は拓殖大所属の特別指定選手。

いわきFCはもともとボール保持を前提とした戦い方を志向はしていないと思う。22年シーズンは、敵陣ポゼッション率はリーグ最下位だが、シュート率は松本につぐリーグ2位だった。

昨年は終盤に向かって前プレが脅威を増し、高い位置でボールの奪還をして、相手の守備ブロックが整う前にゴールを奪うシーンをたくさん届けてくれた。有田や古川が、先頭で背中でコースを切りながら、本当に上手にプレスをかけて、周りも連動を怠らない鋭いプレスだった。村主監督のチームへの落とし込みがすばらしかった。
今節は相手にボールを持たせたというより、ボールを取り上げられたように見えた。
藤枝MYFCのGKも参加しての3、4枚でビルドアップにうまくプレスがはまらずに苦しんでいたように思う。宮本が前線の選手にプレスにいくようにハンドサインを出していたのが印象的だった。
村主監督が試合前に言及している通り、新加入選手との融合は道半ばというところだろうか。昨年のシーズン中に大きく進化を遂げたチームを見ているので、とても楽しみである。

シーズン開幕に向け、まだまだ積み上げが必要な部分が多くあります。昨年在籍していた選手はある程度計算が立ちますが、新加入の選手はまだまだ、やらなくてはいけないことが多々あります。

エンターテイメントだった後半

後半開始から、選手交代と選手の配置換えの手を打った村主監督。有田、加藤悠馬、鏑木に代えて、近藤、永井、遠藤を投入。近藤は名古屋学院大所属の特別指定選手。前半は左SBだった石田を右SBへ、右SBだった嵯峨を右MFへ。
後半開始早々、一気にパワーをかけて前がかかりになって早々に1点を返せたのが大きかったように思う。スタジアムの雰囲気、風上という環境、フレッシュな3選手の圧力、試合をひっくり返しそうなわくわく感があった。山下のフリーキックがJ2でも大きな武器になることも確認できた。

いわきFCのJ2での初ゴールを決めた嵯峨について。嵯峨は、空間認知能力がとても高い。ロビングやクリアボールの真下に入るのが早く正確で、ヘディングも身長で負けていてもしっかり競っている。
コーナーキックをデザインして、大柄な家泉、近藤などが相手DFを引き連れて、山下のコントロールされたボールから、少し後ろ嵯峨のハーフボレー!は再現性が高いのではないかと。

今シーズンの楽しみ

今後の対戦カードを見ているだけで、わくわくドキドキが止まらない。天皇杯覇者の甲府、多くのJ1経験チーム、昨年、めちゃんこ強かった岡山や熊本。
今シーズン、村主監督はGKからのビルドアップを仕込んでくれるのではないかと思っている。GKのロングボールを前線が競って中盤が回収する成功率を上げるのは容易ではない。カテゴリーもJ2にあがって、対戦相手の身体の強さ、速さ、うまさは一段上がるはずだ。
そして6月に行われるジェフ千葉との一戦。J3優勝の立役者の1人、日高との再会。日高の背番号8を引き継いだ嵯峨との同じサイドでのマッチアップ。想像しただけで涙腺がゆるむ。


あとがき

J2に昇格したので、DAZNでは実況に加えて解説者のお話も聞けるのはうれしい。今節の解説は奈良橋さん。平時は落ち着いた解説だが、決定機やゴールが決まったシーンでテンションが爆上がりするところ、素敵です!




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