先取り都市対抗プレイバック2010②
南関東は前年Hondaが優勝したことにより、出場枠が3プラス関東枠となりました。私は第二代表トーナメント三回戦と第一代表決定戦を観戦しました。第一代表決定戦に進出したのは牧田(のち西武、現楽天)がいた日通と、前年補強選手ながら若獅子賞を獲得した須田(のちDeNA)がいるJFEでした。
第一代表決定戦は日通の先発は牧田に対し、JFEの先発は須田ではなく須田と同期の杉本でした。結果は日通打線がJFE投手陣を攻略し、先発の牧田もJFE打線を寄せ付けず大勝しました。第二代表は昨年の都市対抗の覇者・Hondaが掴み、第三代表決定戦はJFEとかずさの千葉対決でしたが、かずさが僅差の試合を制し久しぶりの出場を決めドーム行きを決めました。JFEは関東地区代表決定戦に回りました。
近畿地区に目を移すと、兵庫は三菱重工神戸、京滋奈は日本新薬がそれぞれ勝ち抜け、阪和は大阪ガスがのちにプロ入りする岩見がいたもののリーグ戦で箕島球友会に敗れたこともあってまさかの予選敗退となり、代表決定戦で延長の末にパナソニックを下したNTT西日本と日本生命が勝ち抜けました。
近畿地区代表決定戦は兵庫からは新日鐵広畑、京滋奈からは大和高田クラブ、阪和からは箕島球友会とパナソニックがそれぞれ出場、組み合わせは新日鐵広畑×パナソニックと大和高田クラブ×箕島球友会となりました。私はその2試合を観戦しました。
第一試合は新日鐵広畑が1ー1で迎えた6回に安徳の3ランが飛び出し、9回には大量得点を挙げ勝利しました。安徳は兵庫予選で苦しんだこともあって、ホームを踏んだ後にベンチ前で涙するというシーンも見られました。第二試合は大和高田クラブが相手チームの守りのミスから得点を重ねて勝利しました。
新日鐵広畑が勝ち抜け、最後のイスをかけたパナソニック×大和高田クラブの試合は、パナソニックの森のエラーによる得点を大和高田クラブが守り抜き悲願の初出場を決めました。パナソニックはこれで21世紀に西暦が5のつく年は予選敗退するというジンクスができてしまいました。(続)
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