先取り都市対抗プレイバック2010③

東京地区は第二代表トーナメント三回戦と第一代表決定戦、第二代表決定戦の3試合を観戦しました。この時はセガサミーと明治安田生命が既に予選敗退となってしまい、残るは敗者復活で勝ち残ったNTT東日本と鷺宮製作所、第一代表決定戦に進出したJR東日本と東京ガスで3つの枠を争いました。
第一代表は前年に予選敗退したJR東日本で、東京ガスのエースだった榎田(のち阪神、現西武)から得点を重ねて競り勝ちました。東京ガスは第二代表を勝ち取りましたが、前年同様雨の中での代表決定で東京ガスが代表を決めるときは雨が降るというジンクスも言われてましたね。第三代表はNTT東日本が延長の末に鷺宮製作所を下しドーム行きを決め、鷺宮製作所は関東地区代表決定戦に回ることになりました。

その鷺宮と東芝、JFE東日本の3チームで2枠を争うこととなった大田スタジアムでの関東地区代表決定戦ですが、東芝×鷺宮、第一試合勝利チーム×JFE、第一試合敗戦チーム×JFEという組み合わせとなり、第一試合は東芝が松永のタイムリーで辛くも鷺宮に逆転勝ち、第二試合は東芝×JFE、第三試合は鷺宮×JFEとなりました。
第二試合はJFEは南関東の第一代表決定戦で先発した杉本が先発、東芝打線を抑えると打線も爆発しJFEが快勝、第三試合で鷺宮が勝つと得失点で東芝が不利になりそうでしたが、JFEが鷺宮に勝ったためJFEと東芝が出場となりました。試合終了後には東芝の選手達がJFEの市川選手を胴上げするというシーンもありましたね(笑)。なおこれが後々の結果に大きな意味を持つことになります。

他地区では東北では日本製紙石巻が日産から移籍した久古(のちヤクルト)の活躍もあり、第一代表決定戦で延長の末に勝利し初出場を決めました。06年の優勝以来本戦に出場していたTDKは予選敗退となりました。
北信越ではバイタルネット、九州では九州三菱自動車がそれぞれ初出場を決め、前年の日本選手権の覇者であるJR九州は第一代表でドーム行きを決めました。前年、前々年と初出場チームが出なかったのが、一気に初出場4チームが登場することになりました。(続)

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