Recording with Focusrite - エレキギターの録音方法

2022年2月10日 14:19

プロから愛好家まで、世界中で何百万人もの人々が毎日Focusriteのオーディオインターフェースを使って音楽を制作しています。このシンプルな赤いボディの録音機材は、クリエイターに自分たちの音楽を世界と共有する力を与えてくれます。オーディオインターフェースが技術的に優れていることはとても重要ですが、それよりも大事なことは、機材はあくまでもクリエイター自身を輝かせるためのツールだということです。

どんな楽器を録音するにしても、録音のテクニックには常に大事となる基本原則があります。Focusriteの設計開発チームでは、ユーザーの方々がこれらの原則を守りながら簡単に録音できるレコーディングツールの提供を目標としています。世界中に愛好者のいるFocusrite Scarlett インターフェースは、ユーザーの知識や経験を問わずに、様々な場面で良い音の録音を実現できるよう設計されています。このRecording with Focusriteの記事シリーズでは、具体的な楽器やシーン別の録音方法を入門的に解説しています。これらの記事がユーザーの方々のクリエイティブな旅路のガイドとなり、音楽制作の手助けになることを願っています。

エレキギターの録音方法

録音された音楽の歴史の中で、エレキギターほど象徴的な楽器はありません。ウォームでクリーミーなジャズ・トーン、ガラスのようなファンク・リックからレゲエ・チョップといったクリーンなサウンドはもちろんのこと、ロックのパワーコード、ブルースのリード、スラッシュ・メタルの騒々しさといったディストーションの効いたサウンドまで、エレキギターは幅広い音の表現を生み出すことができます。

ギター録音のテクニックには様々な方法がありますが、エレキギターの録音方法は大きく分けて2つあります。録音機材に直接接続する方法と、お気に入りのギター・アンプにマイクを立てて録音する方法です(両方を同時に行うこともできますが、これについては後ほど説明します）。

ギターアンプにマイクを立てる

ギターアンプを通してギターを録音したい場合、アンプの前にマイクを設置し、マイクで拾った信号をオーディオインターフェースのマイクプリアンプに入力する必要があります。アンプを使用してエレキギターを録音すると、アンプによって色付けされたサウンドがそのまま録音されます。後から調整することができませんので演奏中の歪みやドライブ感、ハムやハウリングもすべて録音に残ります。

直接入力する（DI、ダイレクト・インジェクション）

ギターを録音する最もシンプルな方法は、オーディオインターフェースの楽器入力に直接接続することです。これは、ギターケーブルを1/4インチジャック入力（フォンジャック入力）に接続するだけです（必ず 'Inst' ボタンを押してハイインピーダンス 'hi-Z'回路を作動させてください）。この方法は楽器の音をそのまま取り込むため、アンプやキャビネットが加える歪みやドライブ感は当然含まれません。この方法の利点は、完全にニュートラルなサウンドを録音できることです。そのため、ソフトウェアのアンプ・モデリングやエフェクトをかけたり、ミキシング段階になってから信号を外部のアンプに通す「リアンプ」をして、求めるトーンを正確に作り込むことも可能です。

マイクとDIの同時使用

FocusriteのScarlettインターフェースを使用してエレキギターを録音する方法としては、直接入力のDIとマイキングされたアンプを同時に録音するのがベストです。アンプ・サウンドとクリーン・サウンドを同時に録音することで、後で音色を変えたり、エフェクトをかけたり、プラグインでアクセントをつけたりすることができます。

FocusriteのScarlettインターフェースは、アンプを通しての録音でも、そのままの直接入力でも、素晴らしい音で簡単にギターの録音を行えるため、世界中で数え切れないほどのギタリストがScarlettを使用して音楽制作を行なっています。Scarlettは、上位機種のClarett+やRedと同様にJFETインストゥルメント入力を搭載しており、ギターやベース本来のトーンを単体で余すところなく再現することができます。

この記事をヒントに、皆さんもエレキギターの録音に挑戦してみてはいかがでしょうか？