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水性とは思えない強力な接着剤 Ecostick ®がすごい!

ものづくりの現場で必ずといっていいくらい使われている接着剤

私たちの作っている靴や鞄、その他小物などの皮革製品等にも、もちろんたくさんの接着剤を使います。

一般的に接着剤には「油性(ゴム糊)」と「水性」の二種類があり、よく使われているのは前者の油性接着剤です。油性は耐久性に優れており、簡単には剝がれません。しかし有機溶剤(シンナー)が含まれており、その扱いは難しく、独特の匂いを放ちます。
また人や環境に配慮されていない材料でできているため、作業現場をしっかり換気していてもその匂いが残るほどです。長年作業をしていると慣れて気にならないという人もいますが……。

油性接着剤と水性接着剤、2つの違いを簡単に説明すると、原料を「何で薄めているか」です。油なのか、水なのか。水で薄めている方が安全に感じますよね。

ではなぜ安全な水性接着剤を積極的に使用しないのか? その理由は簡単です。水性は油性と比べると、接着強度が足りないのです。

自動機械

この水性接着剤の強度問題を解決したのが、イタリア・フィレンツェの「intercom社」が開発した水溶性接着剤 Ecostick®です。

Ecostick®は扱いやすくコストパフォーマンスもよく、ヨーロッパを始めとする世界の製造メーカーで使われています。自動車業界ではあのMaserati(マセラティ)でも使われているほど、信頼のある接着剤です。

Ecostick®は、塗布機とセットで使用することで、最大のパフォーマンスが発揮できます。

Ecostick®システムの特長を3つご説明します。

1. 豊富な接着剤の種類

水溶性接着剤 Ecostick®は革に特化した接着剤や布地に特化した接着剤など、いくつもの種類があります。対象物ごとの接着剤だからこそEcostick®は高性能であり、油性糊に劣らない接着強度を実現します。
もちろん有機溶剤は含まれないので匂いはなく、人にも環境にも安全です。

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2. スプレーマシンによる絶対的消費量の削減

Ecostick®は写真の黒いタンクの中に密閉されており、専用のスプレーマシン(塗布機)で噴射します。接着剤だけ販売して終わりではなく、きちんと接着用機器までセットされているため、材料を無駄なく使えてロスがありません。空になった黒いタンクは簡単に交換することができ、手を汚すことなくクリーンに作業を行うことができます。

接着剤を塗る対象物は縁1cmの場合や、50cm²の正方形全面など、いろいろなパターンがありますが、このスプレーマシンはスプレーヘッド自体にも種類があります。細かい部分の塗布に適したヘッドや、広範囲の散布に適したヘッドなどが用意されています。

糊が入っているタンク

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3. 作業効率が考え尽くされた作業台

接着剤を噴霧する台には吸い込み口がついています。
これには2つの機能があります。

1つは噴射された接着剤が周りに飛ばないよう、下に吸い込んでくれる機能です。水性というだけでも環境に良いのに、うれしい仕様ですよね。

もう1つは、対象物の固定です。噴射した材料が軽いものだと作業中に動いてしまう可能性があります。下に吸い込む力によって、それらを動かないように固定する役割も担っています。

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本来数人でこなす作業も、この機械を使用すると1人で回せるほど生産効率も上がります。

一見複雑な機械に見えますが、誰でも簡単に使えますし、なによりメンテナンスがラク! 作業が終わった際にスプレーの噴射口に付着している接着剤を手でちょちょいと取るだけです。

他にもセンサー内蔵で人の手を使わずに自動で塗布する自動型機器の話など、細かく書くとまだまだ魅力がありますが、とりあえず大きな特長を簡単にまとめてみました。

このintercom社の水性接着剤および塗布機に関する日本代理店は、(有)新幸産業(神戸市兵庫区)です。
ご興味がありましたら弊社からご紹介することも可能です。お気軽にお問い合わせください。
また弊社でもSDGsの実現に向けて、近々導入する予定です。

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