うつ病を発症されたお母様の話(あやめ清水町)

こんにちは、ブログ担当者です。本日はうつ病を発症された利用者様の事例を紹介したいと思います。この方はあやめ清水町が開設した当初からご利用されている方になります。

自信を持っていただくために

 当初、この方に対して訪問を開始させて頂いただいた頃は、起き上がる事も目を開けることも出来ずに会話もままならない状態でした。

 またご主人様との関係もあまり良好ではないご様子でした。引っ越しや初めての育児等、様々な環境因子(環境の変化)がご本人様の負担となり状態も生活も安定せず、子供に対する恐怖心から育児にも自信を持てずにいらっしゃいました。

 そのような様子がありましたから、事業所(あやめ清水町)としてご本人様の支援のために、

・相談支援事業所や役場の障害担当の方、児童担当の方と連携をとっていく
・ご本人様にしっかり寄り添い、その感情を共有しよう

といったことをカンファレンスの中で話し合いました。

 上記【ご本人様にしっかり寄り添い、その感情を共有しよう】といったことから、時に(失礼であったかもしれませんが)旦那様に意見させていただくこともありました。
 しかし、「どんな小さなことでもご本人様の自信につながるような支援をしていこう」というのが事業所全職員の思いでした。

 「小さなバイトでもいいから働いてみたいんです」

 ご本人の努力もあり、今では減薬に成功しており、お子さんやご主人と向き合うことが出来るようになっております。

 以前は訪問時間中、悲しい顔、泣いている顔を見ることが多かったのですが、今では笑顔を見る時間の方が多くなりました。

 またつい先日には、「小さいバイトでもいいから働いてみたいんです」とご本人様の希望を聞くことができました。
 ご本人様に自身がついてきたことを実感できたお言葉でした。

 しっかりと向き合うことが出来る職員

 事業所の担当職員入れ替えもあり、不安定にさせてしまったこともありました。

 しかし、あやめ清水町を受け入れてくださったご利用者様。そして何年かかったとしてもご利用者様としっかり向き合うことが出来るあやめ職員のおかげで自立に向けていい方向に進んでいるのではと感じております。

 あやめ清水町の職員さんたちは日々の業務の中で色々な事情を抱えた方と接します。しかし一人一人ご利用者様としっかり向き合い、寄り添い、考え方や気持ちの在り方をよりいい方向に変えていく力があるんだなと日々の業務やカンファレンスの中でいつも実感させていただきます。

 そんな職員さんたちと一緒に働くことができ、とても頼もしく感じ、感謝しております。

               訪問看護ステーションあやめ清水町 管理者