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リストで反芻モニタリング!反芻データの活用法【Farmnote 個体リスト】

こんにちは!ファームノート/プロダクト開発チームの中村です。
今回は『個体リストで反芻モニタリング』をテーマにご紹介していきます!

Farmnote Colorをご利用いただくと取得できる反芻データを有効活用して、より質の高い管理に役立てましょう!

(*この記事はFarmnote Colorご利用中の方向けの記事となります)

個体リストで反芻をチェック!

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Farmnoteの『個体リスト』は、多様な条件を組みあわせて条件にあてはまる牛を自動でピックアップし、一覧表示できる機能です。

今回は、個体リストを有効活用したおすすめの反芻モニタリング法をご案内します!


1. 反芻量が急に減ったことに気付きたい方向け「反芻率前日比80%以下リスト」

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反芻率は、牛のいる環境や体調に変化がなければある程度安定しています。
そこに餌や環境の変化、健康状態の悪化、発情など様々な要因の発生によって、反芻量に大きな変化が生じることがあります。

このリストは前日の反芻率と比べて本日の反芻率が80%以下の牛をピックアップできます。前日と比べ何らかの原因で反芻率が低下した牛が表示されるので、注意すべき牛の早期発見に貢献できます。

こちらは個体リストテンプレートの「反芻低下牛リスト」を編集することで簡単に作成ができます。
反芻量の比較対象(前日比、7日間対比、30日間対比のいずれか)、また基準とする割合調整が可能です。

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有効な基準値は牧場によって異なるため、始めにいくつか条件の違うリストを作成し使ってみて、どのリストが一番合うか検討して頂くのもよいかもしれません。ご利用頂きながら最適なリストへとご調整頂ければと思います!


2. 牛群内での低反芻牛を知りたい方向け「直近反芻◯時間以下リスト」

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Farmnoteでは反芻率の他に一日の「反芻時間」も表示できます。これを活用すると、直近で一日の反芻時間が任意の時間以下になった牛をピックアップできます。
牧場内で特に反芻時間が短い牛をあぶり出すことができ、こちらも注意すべき牛の早期発見が期待できます。

ここで、「基準を何時間にしたら良いんだろう?」と迷う方がいらっしゃると思います。反芻時間は、乳牛か肉牛か、繁殖牛か肥育牛か、また餌によっても左右されるため一概に何時間とは言えません。
決め打ちでご利用頂くのも手ですが、適切な基準を検討する一つの手段として、牛群リストを確認してみましょう。


牛群リストで反芻時間の平均を確認する
牛群リストは、牧場内のどこに牛がいるかが牛の所属をリスト管理できる機能です。
予定通知やColorのアラート通知にも牛群は表示されるので、どこにいる牛に通知が来ているか把握しやすいなどのメリットがあります。

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牛群リストをPCまたはタブレットで見ると、各表示項目の下部にリスト上の牛の平均値が表示されます。よって「反芻時間」の項目を表示させると牛群やマスごとの平均の反芻時間を知ることができます。

反芻時間


牛群の反芻の平均値を見つつ、例えば平均値の8割の時間を基準として設定するなど判断することができます。
※ 牛の月齢や肥育ステージ、餌によって正常時の反芻時間が変わるため、牛群を限定して使用することをおすすめします。
特に注意したい牛群に絞ってご利用頂くと効果的です。(例:乾乳群、肥育後期群、など)


例:「3日以内反芻6時間未満リスト」の作り方
現在、テンプレート上には反芻時間を見るためのリストはありません。
反芻低下牛リスト」のテンプレートを編集する形で、下記の絞り込み条件を参考に作成してみてください。
以下は例として直近3日間のうち一日の反芻時間が6時間未満となった牛を抽出するリストです。

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リストに牛が追加されたらお知らせしてほしい!

リストを作ったら、どんな時に見ればよいでしょうか?
毎日決まった時間にリスト確認する習慣を付けると、反芻に変化のあった牛に早く気付くことができます。
では最後に、気付きの手助けとなる機能をご紹介します!

個体リストには、新着牛通知機能があります。
この機能を設定すると、リストに24時間以内に牛が追加されると、任意の時間にプッシュ通知を送信します。(3つまで設定可)

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注意して見たいリストに牛が追加された時には通知によって気付くことができます。こちらも併せてご活用ください!


最後に

今回は反芻データに焦点を当ててご案内しました。ただし、リストでは反芻低下の原因までは判断できません。
リストに牛が表示されたら、その牛の直近のイベントを振り返ったり牛をよく観察したりして原因を推測し、適宜ご対応ください。リストは早期発見の補助役としてご活用頂ければと思います。ぜひお試しください!

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みなさまにFarmnoteをよりスムーズに活用して頂くために、今後も便利な活用法を発信していきます!


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