見出し画像

英国女性の乗馬方法の変化(ダウントン・アビーシーズン1,5,6)

メアリーの乗馬方法の変化

100年前の英国女性の乗馬、常識は横乗り!

ダウントン・アビーでは貴族の嗜みの一つである乗馬シーンが見られます。
特にメアリーの乗馬シーンは印象的なものが多く、物語の展開に大きく関わることもありましたね。

特に印象に残っているのがシーズン5第6話の乗馬レースのシーンです。
恋敵のメイベルと対峙するシーンでもあるのですが、そこで2人は馬に乗りながらこんな会話をしていました。

メアリー「私も跨りたいわ。」
メイベル「やればいいのに。」
メアリー「祖母の前では無理よ。」
メイベル「あら意外だわ。自分の望みはどんなことをしてでも貫く人かと思ってた。」

馬の乗り方の話から三角関係の話へと発展していきます…。
メイベルもメアリーに負けず劣らずの気の強さ。
いいキャラしてます。

それはさておき、この時メイベルは馬に跨る形で乗っており、メアリーは横乗りをしています。
横乗りとは、イメージしやすくすると、自転車の2人乗りでスカートをはいている女子が乗る乗り方ですね。
(2人乗りはダメ!)

「そんな乗り方で乗馬レースでるの!?危なくない?」と思った方もいたのではないでしょうか。
この後実際のレースのシーンが出てきますが、障害まであって本当に危なそうでした。
跨って乗っても落馬する人がいるのに…。

当時の女性たちは横乗りするのが当たり前で、それが優雅とされていたようですね。
シーズン1の第2話、第3話でもメアリーの乗馬シーンが出てきますが、こちらもよく見ると横乗りをしています。

当時の女性たちの乗馬方法について、こんな記述もあったよう。

こちらはあくまで当時の本の著者が考えていることを書いていると思われます。
その証拠に別の本ではこんな記述もあります。


やっぱり辛かったのね…。

女性も男性と同じ乗馬方法をするように…

メイベルは乗馬レースですでに跨る形で乗馬していました。
そして、メアリーもついにシーズン6第1話の狩りのシーンで馬に跨って乗るように!
その姿を見たロバートに横乗りの方が優雅だと思うと言われましたが、あれは危険だとメアリー自身がはっきり言っていましたね。

このメアリーの乗馬方法の変化を年代別に見てみると、以下のようになります。

★横乗り時代
シーズン1第2話、第3話→1912年
シーズン5第6話→1924年 ※メイベルは跨って乗っている
★跨って乗っている時代
シーズン6第1話→1925年 ※ロバートからは指摘されている

女性たちは1920年代くらいに横乗りから変化し始めているようですね。
でも、親祖父母からはまだ眉をひそめられたのでしょう。

エリザベス女王の乗馬姿

2022年にお亡くなりになられたエリザベス女王は馬をこよなく愛していたと言われています。
エリザベス女王の乗馬姿を収めた写真を拝見しましたが、その多くは跨って颯爽とお乗りになられているものでした。
しかし、式典などの際は軍服をお召しになって、横乗りをしているお姿が見られます。
やはりこちらも凛としていてかっこいいです♪

参考URL

https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/g42339070/queen-horses-22photos-230104-hns/

乗馬には縁のない私ですが、ダウントン・アビーの中で颯爽と走るメアリーを見て、憧れてしまいました!
気持ちよさそうだし、かっこいいし…。

趣味:乗馬とか言ってみたいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?