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確定申告の重要性

 日本では非正規雇用に対してネガティブなイメージというか、メリットというものをほとんど感じない人が多いイメージだ。実際、安定感を捨てて働く事が出来る層というのは多くない。だからこそ、正社員を目指して就職活動をする人や、働く人が居るというのが今の日本だと思う。

 とはいえ、フリーランスが増えている事も事実で、理由は様々あるだろう。私もフリーランスとして働き始めており、会社に所属してた頃は人間関係の面倒によるストレスを抱えていた。

 人付き合いが嫌いな訳ではない。ただ、仕事の考え方と価値観がだんだん周りのスタッフとは合わなくなっていた。合う人はそれこそ退職していき、言葉は悪いが質の悪いスタッフしか残っていなかった。

 7年以上働いてこれ以上はもういいかな?となって辞めたのだが、辞めた事自体は後悔をしていない。というより、掛け持ちをしている状況だったので、その辺りの仕事を何とかしたかった。

 で、結局今はフリーランスとして働いているのだが、そうなると雇用保険や社会保険、あらゆるやりくりを自分でやらなければならず、正社員の頃に比べて不便に感じる人も多いだろう。実際私もやりたい作業ではない。

 だが、国民には納税の義務がある。その義務は天引きという形で大体年末調整で確定申告をしなくても問題のない人が多い。だからこそ、納税意識は薄いと思うし、何なら税金取られたくないっていう考えの人の方が多いだろう。これはまあ、フリーランスでも一緒なのだが、その税金に関しては決定的に雇用されている労働者と、フリーランスの労働者ではだいぶ違ってくる。

 フリーランスの場合、税理士に委託するか、自分で確定申告を行わなければならない。これがどうしても嫌でフリーランスにならない人も居れば、外注する人も居る。

 しかし、フリーランスの一番の特権はこの確定申告によるその後の動きだと思っている。

 確定申告は毎年行っているのだが、今回は特に取引先が増えた事もあり、いつも以上に経費に出来るものや、事業所得の申告をしっかり行った。ちゃんと経理を行っておかないと、小さな取引なんかは割と報酬の申請漏れを引き起こしてしまうので、大きな声では言えないが、絶対1件2件ぐらい報酬の申告漏れをしている人はいると思う。人の手で行う事なので、ミスする時はミスをすると思う。(だから税理士に依頼をする人が多いと思っている)

 そして今月はいよいよ住民税や保険料の支払いを要求される月に入り、今年もまた数十万の住民税が乗っかるのかと覚悟をしていた。しかし、封を開けてみると思っていた金額よりはるかに請求額が少なかった。

 流石に金額まで晒すことは出来ないのだが、一括で支払っても抵抗の無いぐらいの額まで下がったので、正直助かっている。環境税という謎の税金は少ない金額でもまあイラっと来てはいるが、ここまで住民税が下がっているのであれば、まだ金額不明の健康保険料に関しても下がるだろう。少なくとも去年支払った金額より安くなる事だけは確かだ。

 やはりフリーランスになるとサラリーマンでは認められない経費を、フリーランスの立場であれば経費に出来るものが増える。認められないものは当然あるのだが、大概のものは説明がつけば通すことが出来る。

 もしこの先フリーランスになりたいと思っている方で、社会保障の部分がネックとなっている人が居るのであれば一度考えてみてほしい。

 もし貴方が結婚をしていて子供が居て、住宅ローンが残っている。しかし、年収が600万とかあってフリーランスになるとそれ以上は貰えないという人であれば、正直今のまま働いた方が絶対良いと思う。

 しかし、貴方がもしこれから起業する事を視野に入れている。起業はしないけど独身で年収もそんなに多くない。でもフリーランスで受けられる仕事をやっている場合は、フリーランスに転向する事はアリだ。

 給料から天引きされる金額と、フリーランスが請求される住民税や年金、健康保険料は大きく異なる。

 勿論請求額にもよるが、手取りから毎月惹かれる給料と、一括で払えるのであればその後の天引きされるものが(取引先が引いてくれる所得税を除く)ない報酬に比べたら、確実に手取りがそのまま収入になるので家計のやりくりはかなり楽になる。

 今回私は一括で支払ってしまうつもりなので、この先の報酬からは(所得税を除いて)一切手取りが減らないので、だいぶ家計としては助かる形となる。

 とまあ、私の場合は掛け持ちをしていた事と、その掛け持っていた側の仕事を後半はかなり削ったので、経費に出来る範囲がだいぶ広がった事もあるのだが、全ての取引が報酬となった今年は更に経費に出来る範囲が広がるので、経費として認められるものはしっかり計上していきた。これが誰からも守ってもらえないフリーランスの唯一の戦えるイベントだから。

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