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DAWでPodcast番組を作る方法-はじめに-

 今回、DAWを使ってPodcast番組を編集する方法を載せていくマガジンを制作したので、順次色々な知識やテクニックを入れていきたい。中にはミックスに応用することが出来る知識も紹介出来るのではないかと思う。

 このnoteを読んでいる人は割とstand.fm(以下スタエフ)で出会った人が多いと思う。そして、スタエフにコンテンツをアップしている人は結構スタエフ内で完結させている人が多いのではないだろうか?

 しかし、プラットフォームが用意している機能としては、BGMやサムネイルに関しては簡易的な素材として用意されており、入門としてはそれなりに必要なものは揃っている。しかし、オリジナリティを出したり、細かい編集をしていく事を考えた時、プラットフォームに用意されている機能だけではやはり限界があるし、大体似たような構成になりがちである。事実、スタエフでユーザーが多く増えた2020年の9月頃は、まだパソコンからの投稿は愚か、パソコンで編集した音声データの投稿が出来なかった為、基本的にプラットフォームの機能で収録を行い、投稿をするしかなかった。それ故にどの配信も基本最初にBGMが流れ、喋りだしたら音量が絞られ、語り終わったら元の音量に戻るという、ワンパターンな構成で固定化されていた。

 また、Podcastを投稿するとなると、編集ソフトが必要になり、結果的に何らかのDAWを選択する事になると思う。

 DAWは元々音楽制作用のツールで、作曲や録音、ミキシングと、作品作りに必要な作業を担う事が出来るアイテム。どちらかと言うと、Podcast制作はこのDAWの応用的な使い方だと思っていいだろう。ちなみに音楽制作、特にミキシングの知識は、Podcast編集にも応用が利くので、音楽制作をやっている人にはそこまでたいした知識にはならないかもしれない。あくまで私はこうして編集をしてますっていう視点で見て頂けたらと思う。

 では、DAWだとどう便利なのか?を簡単に説明してみたい。

 DAWには録音機能があり、レコーディングスタジオでも当然DAWの入ったパソコンが設置されている。録音は基本的にDAWを使って行う。何を当たり前の事を言っているのか?という事になるのだが、例えば先にBGMを読み込んでおき、その状態でトークの録音を行う事も出来るし、弾き語りをするとしたら、ボーカルトラックとキーボードorギターのトラックを別にして同時録音をする事も可能である。まあ、これは正直ミキシングしたオーディオデータを挿入したら?と言われればそれまでだが、そういう事じゃねえじゃん?って話だ。

 また、オーディオデータをトラックごとに分ける事が出来るので、細かい音の調整が可能となる。

 エフェクトだってプラグインにインサートしたら使う事が出来るし、リバーブやディレイはよく使っている人が多い。

 何よりDAWで強いのは、ゲストを読んだりコラボ収録を行う時だろう。これに関しては別途通話アプリが必要になってくるのだが、収録用のルーティングを組むことが出来れば、DAW上で自分とゲストという形で録音を別トラックで行う事が出来る。これはかなり重要な機能で、この収録方法を理解する事が出来るようになると、同じ場所に集まって収録をする必要が無く、オンライン上でトーク番組の収録が可能となる。(まあ、これはスタエフ上で出来るには出来るのだが….

 更に応用をしていくと、ゲスト側にBGMを送った状態で収録をする事も出来るし、画面共有を使えば編集画面の共有をして収録時間をお互いに確認する事も可能である。

 ここまでの事をする人は恐らく少ないと思うが、DAWを使いこなす事で、番組のクオリティーを目指してみて頂きたい。

 きっとこのマガジンは編集の役に立つ知識をお伝えすることが出来ると思う。

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