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死ってなんだ。

お疲れ様です。

今回は【死】について書いてみようと思います。

そう、三浦春馬さんが亡くなられ、衝撃的過ぎてこの二日ずっと考えておりました。

同じ年で、うわー、これからこの方輝いていかれるんだろうなと応援していた俳優さん。


私が中学を卒業するときに、担任の先生が『きっとこれからいろんなことがあるだろうが、自殺だけはやめろ』と言っていました。当時は、せっかくの卒業式になんて衝撃的な事を、、とフッと時間が止まった記憶があります。


大学を出てから俳優業をするのと同じ歴、葬儀場で働かせて頂いておりました。もともとは冠婚葬祭の"冠婚"だと思って受けた面接で『今回は葬儀の募集なのですが、いかがされますか?』と穏やかな優しい声で当時のマネージャーさんに聞かれました。

私はおじいちゃんが早くに死んでしまってから、なぜか死が身近に感じて怖かった。当時流行っていた"デスノート"も。漫画でもドラマでもなんでも"死"を連想させるものはなるべく遠ざけていました。

そんな私が葬儀のお仕事。

これは何かの巡り合わせか?とお仕事に入らせて頂く事にしました。


約6、7年葬儀場で働いていた私からみた今回の衝撃的なニュースについてです。


お葬式の時にお寺さんは大体皆さん『亡くなられた故人様は立派に人生を全うしました。残された皆様の心の中にはいつも故人様がいらっしゃいます。そしていつも見守ってくださっています。』とおっしゃいます。

その言葉にご家族様は悲しみから、前進する目へと変わるのです。


お式にもいろいろとありますが、メモリアルを流す時には、担当するお式につくまえに一度どのような方で、どのような人生だったのかを見て、いつも私がおもっていたのは、、、


生きるって楽しんでなんぼだな。

ということです。


今回は、おそらく寿命だったのかなと思いました。たくさんの人を幸せにして、元気付けて、ある時、エネルギーを使いきったのかなと。

爽やかで、かっこよくて、輝いていらしたように見えておりましたが、もともとの速度規制を超えて自転車のペダルをこぎ続けて、きっともうずっと前に本来のゴールは過ぎていたのかもしれない。それでもこいでいたら、ある時目の前の道が工事中だった。その工事が完了するのを待たずに折り返してまたペダルをこいでいたら、ゴールにたどり着いてしまった。


いいじゃない。それで。なんなら、キャパ超えてたんだって思う。私は自殺を否定はしない。自分で選択したこと。済んでから後悔しているかもしれないし、してないかもしれない。でも、それって普段の私たちの世界も同じこと。誰かに何か言われたり、尊敬する方からアドバイスをもらっても、それを選ぶかどうかは自分次第で今の道がある。

本人がそれで良いならそれでいい。ただ、生きていてくれたら、もっとあの笑顔に癒される機会があったかもなーって。これはあくまで私個人の受け止め方ですが。


もし、自分の親友、恋人、家族が自殺しても、私はきっと泣かないんだと思う。冷たいからではなく、これまでたくさんのお寺さんの言葉を聞いて来たからなのかな。死に対して特別意識が無くなったのかもしれない。次の日も普通に仕事に行くし、笑うし、冗談も言うだろう。何かあったら写真に話しかける、、事もきっとしない。思い出をふりかえる事は増えると思うけど、暗くなったりはしないんだと思う。死んだ事を攻めもしないし、ただ『そっか。お疲れ。』って大きく息を吸って吐くかもね。

いまは会いたい人に会いたい時に会えてるから。言いたいことも言えてるし、どんな形であれ、ちゃんと大事にしてるって言える。

ただね、生きてこそだよとは思う。その荷物持っていってどうすんの?せめて捨てていきなよ。っては思う。だから私は生きてるのかもしれないな。

生きていれば人生は変えられるから。なんとかなるから。



何かあったら言ってね!っては言うけど、もし自分だったら言わないな(笑)というか言えないな。そんな余裕ないし、迷惑かけたくないし、同情してほしいのか否定してほしいのかも無いし、勇気付けようとされたら自分を否定するかもしれない。頑張れって言われたら鼻で笑っちゃうかも。もう充分頑張ったじゃん。もうよくない?って。そしてまた結局一人になっちゃう。



私は自殺する夢をみたことがある。あくまでも夢。死んだら誰か悲しんでくれるだろうかと死んでみたら、誰も悲しんでくれず、それどころかパラレルワールドみたいなところで皆と自由を楽しんで、毎日楽しいのだけど、本当に楽しそうな場所は扉の向こうにあって、その扉は開けちゃダメという自由の中にも規則があって、その規則を破った者は独房のような所に送り込まれて二度と誰とも会うことは出来ない話。私はその扉を開けなかった気がする。でも恋人的存在の人が開けちゃって、神隠しのような消え方をするという夢。




とあるお寺さんが『人生には人それぞれ色があります。赤とか青とか、、、』って言っていたことがある。それ以来、私は色をつけて記憶に残している。





私は今回のニュースはシルバー色に見えた。


今私に出来ることは、いまを生きることですね。三浦春馬さんという同い年の素晴らしい俳優さんが輝いていた時代があったということを刺激にこれから自分のゴールが来るまで道を進む事。そして子供たちに生きるって大変だけど、山あり 谷あり一緒に考えよ!って伝えて行きたいですね。