見出し画像

ひろばへの憧れ

ドアを開けると
もう入っている人たちの目線がぎゅっとこっちに向かってくる
相手も誰が来るかわからなくてこっちを見るし
私も誰がいるかわからなくてそっちを見る

顔を見あって
とっても怖いんだ
受け入れられるかどうか
扉が勇気を試してくる

随分とオープンな私になってきたのは
突然の変化だと思っていたけど
そういえばもとから開いているものに対して
興味はあったんだよなあ

劇場でやる演劇より
市街劇だとか、路上劇だとか
知らなかった人がつい目撃してしまうもの
つい知ってしまうもの
そういうのがずっと前から気になっている
劇場のドアを開けなくても
偶然のぞいてしまう世界

全然天井桟敷の作品を観れてないし知らないけど
市街劇「ノック」がすごい好きで
ああいうゲリラ
知らない人たちを巻き込んじゃう感じ
めっちゃかっこいいなと思っている
だから、いつか市街や路上でなにかがしたい
野外演劇は一度参加させていただけたけど
周りは森だったから観てくださるのは公演を観ようと選んできた方が多かった
もちろん野外はむちゃくちゃ楽しかった
ただ、知らない人を巻き込むなら市街や路上がもっとよさそうだなあと

演劇に限らずとも
「毎日お店を開ける」とか「ただ居る」とか
そういうのを考えている人たちの言葉を読んでじんわり芽吹いたのかもしれないけど

今は考えだけを開くんじゃなくて
体を開くというか
お話しする媒体を
ウェブページから身体にしたいの
文字じゃなくて互いの顔を見てお話がしたい
扉のないところで

つくることへ生かしてゆきます お花の写真をどうぞ