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再生記(3.9)雫

悲しいわけではない。

感情のあらわれの中で、落涙ばかりが余計に尊ばれているような気がしてなりません。ただの体液なのに。
よく泣くと涙というものがどんどんつまらなく思える。マスクをしているから、今では街中で泣いても目立たなくて楽です。泣いているときに向けられる目線はとびきりかなしい。

だから東京の無関心は好きです。

今朝六時に起きて七時に布団から出た。
お腹のあたりがむずむずするというか、違和感がある。お酒が残ったのかもしれない。そういえば昨日は魔法いらずに眠ってしまったんだよね。お酒恐るべし。

11時前に家を出る。

なんたらセンターに行ってみるが、「ちゃんと」してる人ばかりで机で辛くなってしまう。問題集をときながら涙を流す。どーしよーもねー。ネクライトーキーが頭から離れなくてなおさら集中できない。鎮痛剤みたいにネクライトーキーをイヤホンで流す。

昼ごろ、病院にいる人から電話が来る。
私の様子を探り励ます電話だ。
でもただつらい。たとえ弱音を吐けても、実際に血を吐くような人に慰められたら、惨めで。
身体が限界のような人を心配させないように元気に活動しておかないといけないのに。うまく嘘もつけないで。やだな。やだやだ、全然憂鬱だよ。
大丈夫と嘘をつけ。
身体が良くても精神がダメなんだもん。でもあなたは精神は良くても身体がダメ。だから互いに関わんない方がいい。今どっちもうまくできないから。ただつらいだけだもん。
早く自立しないと。こわいよーこわいよー。

村上春樹をチラ読みする。
なんか、村上春樹の書くキャラが現在日本に生きてたら、マスクのせいでキスする機会失ってそう。
さっさと感染しちまえバーカ。

夜下北に寄って来た。観劇する。たのしみ。

観てきた。めちゃくちゃ雨雲の近い家だった。⚡️ゴロゴロ!ギィバタン!!って感じうん。 姉妹が綺麗ね。

ああネクライトーキーが耳離せない。
雨粒が跳ねるみたいな曲調が好き。
きっと青空なのに、屋根から垂れる雨粒がリズムを刻んでいる。私は新しい傘を買ってもらった小学生のようにはしゃいでいるよ。
水たまりもピカピカの長ぐつがあるからだいじょうぶ、
あ、虹だ!!おかあさん、たもとにしあわせがうまっているよ。

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