たに ん

そちらに孤独
こちらに孤独

孤独でありながら
二 人でいる

沈黙を共有し
言葉の境のない
空気が二 人を包む

you and I have no talk
ないがある
ここにいつづけ
相手を感じる
それだけ

ちぐはぐな視線
そっぽ向く顔
意味をもちえぬ
仕草の数々

なに考えてるか
どう思ってるか
同じ気がして

無の流れを
ぼんやり眺める

二 人が
一人で
だから
嬉しい

指一本ふれないで
ただ空に溶けていく

滲みだす私
溢れだす君
混じりあう

実在としての孤独
完全に一つになりえない
決して一致しない

言葉に介さず頼らない
存在というもの
孤と独の対峙

わからないことだらけ
きっと理解しあえない
いつになっても

向かい合う魂
くっつききれずに
どこまでいっても

間を満たしてく
通り抜ける風
体を震わせても
そばにいる

つくることへ生かしてゆきます お花の写真をどうぞ