職業分類表別にエンジニアの職種を説明してみる。

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日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口より引用しています。各説明文は検索してまとめた内容です。

システムコンサルタント[101]

顧客の業務内容を分析し、問題に合わせた情報システムを策定し、提言を行なう仕事に従事するものをいう。

システム開発の最上流工程。顧客の課題解決が目的で、システム開発は手段。顧客のヒアリングからシステム策定、折衝、などが主な業務。

課題発見から解決策としてのシステム提案までを担うが、具体的なシステム設計までは基本的に行わない。

顧客業務への理解と開発知識があると望ましく、エンジニアからプロジェクトマネジメントの経験を重ねた後にシステムコンサルタントになることも少なくない模様。 

職種例・・・情報ストラテジスト、システムコンサルタント、ビジネスストラテジスト、ISアナリスト

システム設計技術者[102]

顧客又は自己の問題の解決のため、ハードウェア、ソフトウェア双方を含め、主として必要なシステム全体の構成を企画する仕事に従事するものをいう。パッケージソフトウェアの開発企画、企業等でシステムの導入に関する企画や導入時の監督の仕事に従事するものも含まれる。
ただし、個々のソフトウェアの開発の仕事に従事するものは小分類〔103〕に分類される。

大規模システム開発の上流工程。課題解決のために必要なシステム全体の構成をハードウェア、ソフトウェア含め包括的に設計する。

顧客から請け負うシステムの開発以外でも、ある課題を解決するためのパッケージソフトウェアを企画開発し、企業への導入を監督する業務も含まれる。

職種例 ・・・システムアーキテクト、システムアナリスト、情報処理アーキテクト、ISアーキテクト

情報処理プロジェクトマネージャ[103]

システム開発プロジェクトの責任者としてプロジェクト計画を作成し、必要となる要員や資源を確保し、予算、要求品質等について責任を持ち、プロジェクト全体を管理する仕事に従事するものをいう。

顧客の要望に応じどのようなシステムを開発するかを決定し、その構造や機能に必要な予算やスケジュール、チームメンバー策定とそこからのプロジェクト遂行を担う。

プロジェクトリーダーとの違いは、マネージャーが現場の外で顧客とのやり取りや開発チームのサポートを行うのに対し、リーダーは現場の中で開発チームとのやり取りや管理を行う点にある。分担するよりも両方を兼任することが多い。

職種例・・・情報処理プロジェクトマネージャ

ソフトウェア開発技術者[104]

ソフトウェア作成(基本ソフトウェア及びアプリケーションソフトウェア双方の開発を含む。)のための仕様決定、設計及びプログラミングの仕事に従事するものをいう。

エンジニアからプログラマーまでシステム開発の現場に従事する者のこと。システム設計を行うのがエンジニアで、設計に基づいてプログラムを書いて機能実装するのがプログラマー。

扱うシステムの系統によってWEB・オープン系、組み込み・制御系、汎用機系などに細分化される。系統によって顧客の業界や開発言語に違いがある。

職種例・・・テクニカルスペシャリスト、プログラマー、ゲームプログラマー、CGプログラマー、社内システムエンジニア、クリエータ(情報通信産業に関するもの)

システム運用管理者[105]

構築されたシステムについて、安全性の確保を含めた維持・管理・保守の仕事に従事するものをいう。

システム導入後、運用システムの監視やメンテナンスからトラブル時の対応までを担う。運用と保守で業務が別れるが基本的には兼任することが多い。

運用は監視、記録、原因究明、対策検討、改善などの業務を指し、保守はトラブル対応、不具合修正、バックアップ生成や計画、システム更新などの業務を指す。

事例 ・・・ITサービスマネージャ、システム保守技術者、サーバー管理者、情報セキュリティ技術者

通信ネットワーク技術者[106]

有線電気通信・無線通信などの事業用電気通信設備及びLAN設備に関する計画・設計・施設工事の監督・維持管理などの技術的な仕事並びに通信規格など通信技術に関する技術的な仕事に従事するものをいう。

顧客が必要とするシステム要件に応じ、個々のコンピューターやサーバーなどの通信環境を設計、構築、運用、保守する。

職種例・・・電気通信技術者、電気通信主任技術者、電気通信施設技術者、有線電気通信技術者、無線電気通信技術者

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