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【スペシャルインタビュー #1】どんな相談でも快く受け止めてくれる姿勢には感服します_株式会社アマナ/樫山さん

企業のコミュニケーション変革を、写真や動画などのビジュアルを用いたクリエイティブで実現するために日々進化を続ける株式会社アマナ。
倉庫をリノベーションしたオフィスやスタジオなど国内外に多数のファシリティを有する。それらの管理を一手に担う樫山さんはこの道15年のベテラン。同社らしい働き方やファシリティのあり方を日々模索する彼に、FaMilとの関係性や今後の期待などを伺いました。

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株式会社アマナ 樫山 健一 さん
Platform Design統括室/facility management
デパートメントマネジャー
https://amana.jp/

――御社とのお付き合いはもう7年ほどになりますね。当社(FaMil)だけでなくディー・サインも含めDE-SIGNグループ全体でサポートさせていただいています。

樫山さん:
そうですね、新規のオフィスやスタジオ構築、ロケーション変更、原状回復に伴うパートナー交渉など大きいことから日ごろの小さな困りごとまで、多方面でお世話になっています。

当社は、天井の高い倉庫をコンバージョンして「ゼロから作り上げていく」というオフィス構築のパターンが多いです。そのため、通常ではあまりやらないことをサポートしてもらっていますよね。空調の位置はどうする、トイレの照明はどれにする、とまるで一戸建てを作るようなもので、一つひとつ細かく気を配り決めていくのはとても難しいし骨の折れる仕事です。オフィスデザインという枠を超えたところでのアドバイスをいただけるのは本当にありがたいです。

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樫山さん:
アマナのファシリティはクリエイティブを体現する場であり、セールスプロモーションの一つです。代表もこだわりを持っていて、いろんなリクエストを受けます。レンガの壁を作った際には、その目地と面にモルタルを塗って荒々しく仕上げ、ノイズ感を出したり、一方ではコンセントをすべて隠すなどの美感を意識したり、「綺麗なオフィス」だけではないこだわりを持つ必要があります。経験を積まないとわからないことを御社にアドバイスいただいていますね。

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――特に印象に残っているエピソードがありましたらお願いします!

樫山さん:
直近では4,300坪の再構築プロジェクトで、全体統轄支援と設計業務などでお世話になりました。大幅な減床で5拠点の返却という大きなプロジェクトを約半年という短い期間でやり遂げる必要がありました。

ほぼフルシャッフルを行うにあたり、各フロアのレイアウトプランを描いていただいたり、移動作業に関しては現場立ち会いを含むサポートをいただいたり。特に大変だったのは原状回復で、見積もりの算出に関しては本当に助けていただきましたよね。オーナーとの交渉の場面では、複数の協力会社とリレーションができている御社に入っていただいたおかげでスムーズに進行できたと思っています。

居抜き物件を利用した構築プロジェクトも印象的です。私たちはスケルトン状態から構築していくのが常で、もとからあるものに手を入れるのは初めての経験でしたからいろいろとアドバイスいただきました。

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――倉庫にストックしてある什器の数量確認、といった“雑用”も当社にとって大事な任務でした!

樫山さん:
ありましたね!すごく寒かったと聞きました(笑)。

――長いお付き合いだといろいろとエピソードがありますね。
大きなプロジェクトはもちろん、合間合間での細かい仕事も預けていただいて、こちらこそ勉強になります。

樫山さん:
代表の松丸さんとは、腹を割ってなんでも話せる仲です。何か問題があるとまず彼に打ち明けてから社内に展開してもらい、その後の進行につなげてもらう、というようなこともしばしばです。信頼関係があってこそのお付き合いだと感謝しています。

そういえば着工直前でストップしたプロジェクトがありましたよね。決定当初と半年後の状況が変わってしまって。なかなかこんなご迷惑をおかけすることはないと思うのですが、そのときも嫌な顔一つせず、笑って対応してくださり、ヤケ酒に付き合ってくれたような記憶があります。

これまでに「できません」というのを聞いたことがないんですよね。どんなことでも、「はいわかりました」「何とかしてみます」とすべてを受け入れてくださるので、本当に頼もしいです。それが信頼につながっているんですよね。

今は現場にお見えになることは減りましたが、いざというときには駆け付けてくださるし、その交渉力や場をまとめる力も、非常に頼りにしています。

――こちらこそ良い関係性を築かせていただいて光栄です!

樫山さん:
ファシリティを構築するにあたり、信用・信頼が一番重要。御社とはその信用・信頼が構築できているので、ずっと継続させていただきたいです。

――身が引き締まります。今後期待することがありましたらお聞かせいただけますか。

樫山さん:
何かしらの強みを持って“差別化”を図ってもらいたいですね。今同じようなサービスの会社が非常に増えている中で、差別化はなかなか難しいとは思うのですが。

これからはコンテンツの時代になっていくと思いますので、プロジェクトマネジメントや設計以外にファシリティのコンテンツをいかに多く持っているか、が勝負になってくるのではないでしょうか。

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――貴重なご意見をありがとうございます。
ところで樫山さんといえば、「FM会*の終身名誉会長」ですよね!

*FM会=ファシリティマネジメント担当者の会。様々な企業・団体のワークプレイス担当者が業界の枠を超えて集い、日々のオフィス運用の中で発生する課題・悩みを気軽に相談できる、コミュニケーション会。
参考→https://www.office-hiroba.com/news/662/

樫山さん:
言い出しっぺ、ってやつですね(笑) 
当時は総務の横のつながりが本当に少なくて、情報誌は存在していましたが、他社の生の声を聞く場はなかった。課題や疑問があっても、自社内で解決するしかなく、同じ立場の方たちと共有と共感をしてみたい、という気持ちがすごく高まっていました。そこで、幅広い総務ネットワークを持つ御社なら何かできるのでは、とお願いしてみたらすぐ動いてくださった、という感じですね。僕は投げかけただけなんです。

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――当時すごく熱く語っていた、と聞いています。

樫山さん:
語ってましたね(笑)

FM会は「答え合わせができる場」としてとても有意義な場です。「うちだけじゃなかったんだ」とか「こうやればよかったんだ」とか。ゴミ箱一つの話から大きな話に展開していくこともあるし、他社のアイデアをもらうこともあれば、逆にこちらの経験からアドバイスできることもあります。今はオンラインも活用して実施することで、参加者の幅が広がり大人数での開催も実現できるようになりました。これからも発展していくと思っています。

ここ2年ほどで世界的感染症に悩まされたことで社会が大きく変化しました。当社ではオフィスを縮小しましたが新しい環境の整備がまだ完了していないことが、私の中では課題です。何が正解か、どんなファシリティが当社にとっていいものなのか、というのがまだ定まっていない。

そんな中でひとつキーワードとしては、「デジタルオフィス」をやっていきたいという想いがあり、御社のメンバーともお話しさせていただきながら模索している最中です。今後の新しい働き方、新しいオフィス創りにおいて“一歩先をいく”スタイルを構築して行けたらと思っているので、そのあたりの情報にも強くなってくださると心強いですね!

――微力ながら今後も伴走させていただきます!今日はありがとうございました!

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