【スペシャルインタビュー #4】スタートアップ時代から寄り添っているからこその絶対的な安心感_株式会社ココナラ/会長 南さん
「知識・スキル・経験」を気軽に売り買いできる日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」でおなじみ、株式会社ココナラさん。2012年設立以来、渋谷を中心にオフィスを拡大してきました。
DE-SIGNグループでは2015年から6年間で、移転、レイアウト変更、増床といった多くのプロジェクトをご一緒させていただきました。いつもプロジェクトの中心的存在である会長の南さんに、出会いのきっかけから今後のオフィスの考え方、FaMilへの期待など、たっぷり語っていただきました!
――DE-SIGNグループとの出会いについて、お聞かせください。
南さん:
2013年11月ごろと記憶していますが、
ある会合の場で現在のDE-SIGNグループ・会長の佐藤さんに出会ったのが最初ですね。
当時のオフィスは渋谷にあるマンションの一室で、佐藤さんにも一度遊びに来てもらいました。僕らなりにコストをかけずに少しでもかっこよく見せようと、照明をペンダントライトや間接照明っぽいダウンライトに付け替えたり、カーペットをカラフルにしたり。カーペットは、内見に行った際にちょうど原状回復中で、「どうせ替えるなら好きな色にさせてもらえませんか」って工事業者さんに直談判したんですよ(笑)。毎日通うオフィスだから少しでもテンション上がるように、と頑張っていましたね。
何か発注できるような企業規模ではなかったですが、「小さいことでも手伝えることあるかもしれないから、何かあったらいつでも声かけて」と言ってくれました。
2015年夏ごろに居抜き物件に引っ越すことが決まり、受付だけでも自分たちらしいものにできないかと思い、コストも納期もイメージつかないまま佐藤さんに相談したら、「めっちゃ時間ないですね!」って(笑)。これが初めての発注です。
――懐かしいですね。
南さん:
とにかくオフィスのどこにいてもロゴが見えるようにと、壁に巨大なロゴを入れてもらいました。これがめちゃくちゃ感動しましたね、受付がある!会議室が2つもある!とみんなテンション上がりまくりでした。
――マンションの一室からオフィスビルですもんね。想像できます^^
次の拡大移転のタイミングでは、初めて居抜きではなく一から設計をすることになりましたね。
南さん:
はい、すごく大事な場面なので適当にはできない、と思いました。デザインを派手にしたいわけではなかったので設計コンペは行わず、結果的にスケジュールに余裕ができてしっかり内容を詰めることができたと思っています。
――ワークプレイスサーベイもご利用いただいて、しっかり反映しましたよね。
南さん:
そうですね、何を大事にしたいかを話し合う良い機会になりました。前オフィスではちょっとした打合せをするスペースもない環境だったのが、予約なしで使えるミーティングスペースやスタンディングデスクの設置など、サーベイを存分に活かすことができました。
――これまで6年ほどのお付き合いをさせていただいていますが、継続してご用命いただいているポイントはどのようなところにありますか?
南さん:
DE-SIGNグループで、圧倒的だと感じている部分は、「プロジェクトマネジメント」がもうこの上なくしっかりしているところです。ここ一点に尽きます。
オフィスのこと以外でも、外部の方と仕事をするケースっていろいろありますけど、もう驚くほどレベルが違うんですよ。僕らにとって、パートナーとしてご一緒するのが御社が初めてだったので、正直これが当たり前かと思っていたんですよね。
毎週ミーティングアジェンダが届いて、アジェンダ通りに進行して決めるべきものが決まっていき、終わったらミーティングログが送られてきて、次週のタスクが明確になって。こちら側が頭を使うことなく自然と進んでいく、という気持ちよさ。心理的負担がないという絶対的な安心感。当然、社内でも大評判です。
オフィスのプロジェクトって、日常業務ではないから専任担当はいないし、通常業務にアドオンでやるには負荷が大きすぎる。その割に組織にとても大きな影響を与えるものなので適当にはしたくない。そんな業務を安心して任せられるというのは一番大きいと思います。今後、例えば設計をコンペにすることがあってもここ(プロジェクトマネジメント)をコンペすることは絶対ないですね。
――ありがとうございます!なんだかずっと背中がぞわぞわしています(笑)。若手の時から一番鍛えられてきた部分ですので、お褒めいただいて嬉しいです!南さんのようなトップのお立場の方が毎回ミーティングの場に出てきてくださることもレアケースなんですが、我々も勉強させていただいています。
南さん:
レアなんですね(笑)。まあでも絶対その方が早く進みますよね。
――それは確かにそうなんです!南さんはご決断も早いので1時間くらいのアジェンダを用意したつもりが30分で終わるなんてこともしばしば…(笑)
――今後、FaMilが強めるべき点があるとしたらご意見いただきたいです。
南さん:
コロナのせいで働き方もオフィスのあり方もすっかり変わってしまい、出社頻度のコントロールや適正スペースの考え方も、釈然としない感じが続いていますよね。そんな多くの企業が抱える課題を集約して、解決策を提示できる存在だったらありがたいと思います。組織課題を定期的にインプットしていきながら思考の幅を広げる、というのが必要なんでしょうね、きっと。
――FaMilとしては、まさにそんな存在を目指しています。例えば大規模移転をディー・サインが担当したとして、その後の組織の変化やコロナのような外的要因も含めて、定期的に情報のキャッチボールをさせていただき、次の方向性を一緒に考えていけるパートナーとして選んでいただける存在に。
南さん:
ありがたいですね。ぜひ定性定量的な情報を取りながらやっていただきたい。
いま社員が180名ほどですが、近い将来、オフィスの専任担当を置くべきなのかなと思ったりもしています。僕の手を離れて別の人がやることをイメージすると、社内なのか社外なのか、どう置くのがいいのかな、と。
以前、こんな話を聞いたんですよ。ある大手飲料会社のお酒のCM制作を受託している、大手広告代理店出身の方で、もう17~18年担当しているんです。「クライアントから切られるリスクはないのか」と問うと、「あり得ない。過去の意思決定の経緯がすべてこちらに蓄積しているから」と。そのお酒の製造担当も、マーケティングや広報担当も、5年や10年のスパンでは変わってしまっているので、なぜ当時、この世界観で、この意思決定をしたのか、という記録が当事者側にないのだそうです。
つまり社内の人よりよっぽど詳しくわかる存在であり、むしろ先方が頭を下げて教えてください、と言われる立場になっているということです。
今後、人も入れ替わり、組織のシチュエーションも変われば僕がオフィスの意思決定に関われなくなる可能性もある。そのときに、「DE-SIGNグループの担当、後藤さんに聞けば過去の経緯もこだわりポイントも全部把握してるから、彼に聞いてやって」なんて言えたら楽ですよね。
――そこまでの存在となると我々もちょっと荷が重いですが(笑)、確かに誇らしいですよね。
南さん:
意思決定を外部の人間が主導する、というのだからすごい話ですよね。でも未来感としては面白い。
――たしかに、ずっと担当させてもらったことでの蓄積があったからこそ、御社の成長スピードにもついていけた、というのがあるかもしれません。
南さん:
そうそう、会議室をガラス張りにするのも意図があるわけで、僕が過去どんなことを大事にしてどんなこだわりを持ってやってきたのか、というのを蓄積する機能があることは大きな価値だと思うんですよね。常に新しい提案をゴリゴリしてくる、とかとは違った価値。
次のオフィスではおそらくもっとお金をかけて構築してみよう、という話が出てきそうな気がしています。最近の課題が、採用力やエンゲージメント向上といったことになっていて、働く場所も家か会社か、という判断が入ってくるからオフィスの見映えも重要、街の選び方もモチベーションに影響しますし、みたいな議論がね。
――次回のリッチでおしゃれなオフィスにも全力で担当させていただきます!!!よろしくお願いいたします!
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