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大学院の講義を義務教育の段階で「少し」やるべきだと思った話

小学4年〜中学3年くらいの
文字の読み書き、基本的な計算はできて
ネットを自由に使うことができていろんな情報に触れられる世代の教育に
大学院の講義を「少し」やるべきだと思う。

僕は社会人の大学院に通っていて、ビジネスとかエンジニアリングとかアートとかサイエンスとかデザインとかに関する諸々の講義を受けている。
講義は全8回だけど8回じゃ全部を語れない。
入り口に過ぎない。
しかし、この入り口が重要で、入り口を知らなければその分野に関してのヴィジョンを持つこともできない。
現在の義務教育は、僕の知る限り積み上げ式で国語算数理科社会とか
一生懸命ノートとか書き取って頑張って覚えてテストしていい点取ることを目指す。
こういう積み上げ式の基礎教育も大事だけど、それだけだと
「将来の夢」のヴィジョンが持てない。
「将来の夢」のヴィジョンを持つには、その「入り口」を知ってなきゃいけない。
小学生の「将来の夢」は
男の子は1位スポーツ選手、女の子は漫画家・イラストレーターらしい。
それって入り口を知っている範囲の夢だと思う。
スポーツしてたり漫画読んだり落書きしているからビジョンが見える。
しかし、「経営者」のヴィジョンって小学生〜中学生の子にはっきり見える子は少ないと思う。
ネットで調べれば情報はいっぱいあるけどまず何からすれば良いか、どうやっていけば良いかの「入り口探し」は結構難しいと思うし、時間もかかると思う。
小学生〜中学生にとって、大学院の講義は基礎教育の積み上げを終えた目指す将来の夢のゴールに近いことをやっているわけだけど
先にゴールを見せることで入り口を示すべき。
という論。

これは先生や親に対しても同じで、
もし実際に「経営者」になりたいという子供が現れたとしても
「もっと地に足つけた進路にしろ」
と言われちゃうと勿体無い。
しかし、ビジネスの講義を少しでも学校で取り組んでいたとしたら先生も
そういう理解があるだろうし親とかも「学校で教えてもらったことをやりたいといっている」のであれば、理解を得やすいと思う。

ワークショップだけの全4回とかでもいいから、
サイエンス、エンジニアリング、アート、デザイン、ビジネス、マーケティングとかで、義務教育で大学院レベルの授業をいくつかの分野でやるべき。

で、ゴールを見せる。
その分野のすごい人を紹介する。
且つ、その最初の入り口をワークショップを通して実際にみんなでやってもらう。
そしたらやりたいことに対するやり方がわかって将来の夢が明確になる。
ヴィジョンがはっきりする。
そういうのを義務教育の、早い段階からやっていく。
積み上げの教育と並行して、ゴールを見せてその分野のスタートを教える。

サイエンスなら面白い研究成果を先に見せてその上で研究の基礎(仮説、検証、考察)を教える(子供の作文程度の量の論文書くとか)
エンジニアリングならつよつよエンジニアの作ったやばい作品先に見せて、その上で生徒と面白いプロダクトを作る
アートかデザインとかビジネスとかも同様に、
その分野の成功者とその成果とその基礎となるワークショップ


何かを目指すとき、まずゴールから考えると
臨場感(実際に達成するという気分)
が高まる。
子供にゴールを見せる。
その上でスタートを教える。
並行して、最低限必要な積み上げ式の基礎教育も続ける。

そういう教育が必要だと思う。

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