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香港のコロナ給付金はどうなっているの?

香港でも、新型コロナウイルスの影響に対し、景気刺激策として、コロナ給付金が支給されている。昨年第一回目が支給され、今年8月からは第二弾が支給される予定だ。香港のコロナ給付金はどうなっているのだろうか?

2020年には、第1回目の給付金が支給されるも・・・

2020年7月、香港政府は第一回目、18歳以上の香港永久居民に対する1万香港ドル(約14万円)の給付金を配布した。日本在住の香港人の私も支給対象となり、銀行経由で申請して無事受け取ることができた。しかし、コロナがなかなか収束せず、いまだに連休があっても香港へ戻るチャンスが見つからなかった。香港で使おうと思った支給金は銀行口座に振り込まれたままだった。実際に貯蓄に回す人も多いだろうか、この支給金政策は、思ったより香港の経済に刺激を与えるには至らなかった。

1回目の給付金については、下記にて弊社過去の記事もぜひご覧ください!

第2回目の給付金はどれくらい?

そこで、今年8月から香港政府は第2弾の個人への支給金として、電子消費券5,000香港ドル(約7万円)を2~3回に分けて配布することにした。今回は有効期限がある電子マネーの形で、消費につなげる狙いのようだ。受給資格がある対象は18歳以上の香港永久居民と新移民で、前回と異なる点は、香港がベースという条件が付けられ、特別な事情を除き、2021年6月18日以前、24ヶ月連続して香港を離れている者は受け取ることができないとしている。自分は2019年下半期、仕事で数回香港へ戻った機会があったが、支給対象になるのかはあいまいなところだ。一度申請してみようと考えたが、使用期限は2021年12月31日までとのことで、今年中に香港に行ける見込みもないため、申請は見送ろうと思っている。

配布方法は?

さて、電子消費券の配布方法というと、WeChat Pay HK、Alipay HK、拍住賞(Tap & Go)、八達通(Octopus)を含め、電子決済4種類から選ぶことができる。政府が創設したアプリ「智方便(iAM Smart)」にアクセスし、身分証、利用する電子決済種類、住所を登録すれば、後日に指定されたアカウントにチャージされる。

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今回の支給金を受け取るために使用される電子決済4種類
Alipay HK(左上)、
WeChat Pay HK(右上)
八達通(Octopus)(左下)、拍住賞(Tap & Go)(右下)

ただ、中国本土と比べると、香港では電子決済が普及しているとは言えない。正直、自分は20年以上前から普及し始めた交通系ICカードの「八達通」しか持っておらず、多くの香港人も同じ状況だろう。現地メディアによると、電子消費券の配布が発表されてから、上記4つのアプリのダウンロード数が一時香港でトップ10入りになっているという。7月14日時点で、554万名の市民がすでに登記しており、早くとも8月から指定の電子決済アプリまたはカードに1回目のチャージが行われる予定である。今回こそ、香港の経済に刺激効果が高まることが期待されている。

日本では、全国民へ2回目の給付金の有無が度々話題になっているが、果たして電子マネーの配布は日本でも可能性があるのか、これから気になるところだ。(フライメディア・ジャッキー)

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