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荷物は1人2つまでです。

思えば今の生活は、この大きな荷物2つから始まりました。

無一文で、寄る辺もなく、3日分の着替えと洗面道具、野宿セットとPC関連のあれこれのみ。

取り付く島もない、まさに漂流状態。
島流しの刑、その出発の瞬間でした。

「苦しみは進んでる証拠。乗り越える機会は進む人の特権」
と、自分に言い聞かせ、肺の奥から出て来ようとする嗚咽を、震えながら咬み殺す夜の始まりでした。

未だ安定とは程遠いのに、「妻と子どもたちには絶対こんな惨めな想いはさせない」と、涙腺が痛む。

……え、結婚してるのかって?

…………また涙腺が痛くなってきた……

『いろいろあったね~』と笑う為に頑張るのだ!!!!

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