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プライベートパイロットの訓練コストはいくらか?

アメリカのlesson.comというサイトからの情報に基づき、言語や生活拠点が違う日本人として現実的な数字を織り交ぜて若干の修正を加えてまとめてみました。なぜならlesson.comのサイトではアメリカ人が現地で生活し法的最低必要要件に達するまでの時間を書いているからです。


パイロット訓練のコスト

飛行機のレンタル料金が1時間あたり$110から$180、教官料金が1時間あたり$45から$65とされています。もちろんそれ以下もそれ以上もあるでしょう。ここはあくまでも目安として抑えておいてください。変動要因は様々ありますが、地域ごとの物価水準やスクールの規模、使用する機材、教官水準などがあるでしょう。長期滞在の場合の生活費も大きく影響してくるところです。参考として物価水準がわかるサイトも載せておきます。

1時間のパイロット訓練のコスト

実際のパイロットの訓練が1時間であるとは限りませんが、ここは便宜上1時間のコストと、それに付随するブリーフィングと言われるフライト訓練の前後に実施される時間も加味していきます。通常フライト前に30分程度とフライト後に30分程度実施されると思っておいていいと思います。もちろんそれ以上もそれ以下もあります。

教官費用

フライト前後のブリーフィング・座学・実機での教育・フライトシミュレーターでの教育などプロ教官をマンツーマンで雇用するというイメージです。前述した教官料金が1時間あたり$45から$65とされていますが、教育内容や教官の資格経験によっても異なるケースもあり、スクールに所属しない経験豊富なフリーランス教官もいますが料金は様々です。

・フライト前のブリーフィング30分  ❌  教官費用単価

・フライト1時間  ❌(飛行機のレンタル料金単価+教官費用単価)

・フライト後のブリーフィング30分  ❌  教官費用単価

スクール側の見積もりでブリーフィング時間がここまでない。または実際訓練が始まってみるとここまで時間を取らない。安く上がってラッキーと考えるのは危険です。これは大切な自己投資であり、パイロット資格取得というのは自分の命だけではなく乗客や地上の財産生命がかかっていると考えてください。お金を払ってまでも学べることは学んでください。教官側からすると教えることは山のようにあるのです。貴重な時間とお金をかける自己投資とパイロット留学です。最低これくらいの時間をかけて教官のスケジュールを抑えていくことをお勧めします。

安く見積もって$200

高く見積もって$310

中間値を見積もって$255

これが1時間のパイロット訓練を受けるためのコストと考えてください。そのための準備や復習の時間を考えるとほぼ1日はかかってしまうことも頭に入れてください。訓練内容によっては1日に2回の訓練、または1回で2時間以上程度の訓練も可能ですが、当然ながら準備と復習の時間を計画しておかないと無駄になってしまします。


自家用操縦士に必要な要件と現実的な数値

1時間のパイロット訓練のコストがわかると、必要な飛行時間をかけることで全体のコストが算出されますが、単純に航空法上必要な時間を積むことで資格取得ができるわけではないです。様々な要因で変わってきます。頭に入れといてください。ここをしっかり理解していないことも8割以上の方々がこの段階で脱落している理由の一つです。

・航空法上最低必要な時間(35~40時間と定められています)

・ネット情報と実際の周りの情報(これは幅が非常にあります)

・どれだけ集中してできるか?訓練中断の期間や再開時の訓練期間とそれらの組み合わせ(中断期間が長かったり再開時の期間が短いと試算できないほど時間がかかります)

・年齢(若ければ若いほど早く、年齢が高くなればなるほど時間がかかる)

・英語力(あればあるほど早く、なければ時間がかかる)

・事前準備と復習(あればあるほど早く、なければ時間がかかる)


一般的な試算に必要な項目

・教官同乗の訓練時間(前述の時間)

・単独での飛行時間(飛行機のレンタル料が基本ですが、訓練内容によっては教官時間が加算されることもあります)

・グランドスクール(15時間〜35時間などと幅があり、料金も数百ドル〜千ドル未満というのが一般的です 後述

・航空身体検査費用(100ドル〜数百ドルが一般的です)

・学科試験費用(150ドル前後が一般的です)

・実地試験費用(500ドル前後の費用ですが通常飛行機のレンタル費用は含まれていないので注意が必要です)

・テキスト教材など(個別嗜好で異なりますが、数百ドルから数千ドルの幅があります 後述


アメリカのlesson.comで表記されているデータ

参考値として転記しますが、これはアメリカでのフライトスクールでほぼほぼアメリカ人のデータと思って間違いなです。リアルに近いコストを試算するために前述した項目をそれぞれシミュレーションしてみる必要があります。

次のFSOパイロットクラブではそのシミュレーションを実際に触ってご覧いただきたいと思います。どれだけアメリカ人と同じ数字になるかならないか乞うご期待!



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