チャレンジャーに乗る宮崎魂の侍チャレンジャー(このジェット機に乗ってます)
2021年2月18日放送のFMぎのわん「玉那覇尚也のパイロットになろう」ではアメリカLAをベースに活躍するプライベートジェット機パイロットSHOTAさんにお越しいただいた。
終始ニコニコしてお話をするSHOTAさん。宮崎のなまり全開で気さくな人柄が印象のパイロットだ。一方で仕事に対する情熱と真剣さはさすがプロ!という二つの顔を見ることができた。
少年期での海外経験
中学校と高校でアメリカとカナダにおいて夏休みホームステイを経験する。少年期での海外経験があるかないかでは、その後のキャリア、特にグローバル的な仕事に就くかどうかの大きな要因になることがわかる。
いくらインターネットが普及しようと、VRで体験できる時代が来ようと、現地で五感を通して得られるものは何事にも変え難いと玉那覇は思った。
そんな海外経験で小型機の経験をしたSHOTAさんは、保育園の時から夢見ていたパイロットへの道を決める。
航空大学校の本校がある宮崎県のご出身ということもあり、航空大学校への進路を考えたことがないわけでない。でもとてもその学力はなかった。とSHOTAさん。
そこで航空大学校は諦めたと言うが、そこにはご自身の海外経験があったらかこそ、航空大学校だけがパイロットの道でないことを知っていた。
カナダとアメリカの2カ国での訓練体験
小型機の体験をしたカナダで夢の実現のための一歩がスタートした。自家用操縦士の資格取得を開始、そして資格取得。
ただ時期的なものもあったのだろう。天候に恵まれたなかったと言うことで、南を目指した!と笑う。宮崎も南なので天気はいい。沖縄ももっといいでしょう!と笑う。
地図を広げ、南を探し、既にネットワークの中にいた友人から選んだのがカリフォルニア州のロングビーチ空港。学校への問い合わせからビザの取得まで自分でやった。
ビザの取得も大変だった。英語も大変だった。勉強も大変だった。
大変だことだけど好きなことをやるんだから楽しいですよね!と。
ロングビーチ空港とは定期便もチャーター便も飛び交う非常に忙しい空港の一つ。そんな忙しい空港で大変だったのでは?
大変でしたけど慣れました!とこれまた笑顔でさらっと答えるSHOTAさん。
厳しくも優しく友達感覚で教えてくれたフライトインストラクター。厳しかったけど楽しかった訓練時代です。と。
当然就職の保証もない。学生ビザだから働けない。それでもやり遂げた。
プロへの第一歩
プロ資格を取得してからは、全世界のありとあらゆる会社へ履歴書を送りまくった。履歴書送るのはただですから!
その熱意と根性が運命を変えた。
全世界から採用ゼロ... でも、アメリカ現地でアメリカ人女性との巡り合わせ。そこから永住権を取得でき、現地での就職活動が始まった。
所属しているスクールでの遊覧飛行やメンテナスフライトといった地道なフライトを続け、タービン機を運航する会社への就職へと繋がった。
現地での活動が1番のネットワーキングと言う証明だと思う。
勉強も大変だった。居残りもした。フライトも速度が2倍になった。常に先を考えないと大変なことになる。
でも好きなことだからできたし、一つ一つの積み重ねが自信に繋がった。
憧れのジェット機
さらにネットワークの力が発揮される。
プライベートジェット機パイロットの仕事を紹介される。いわゆるヘッドハングだ。
狭い業界なので紹介が一番。
タービン機からさらに速度が2倍となった。やはり勉強もたくさんした。居残りもした。下手したらクビと言う厳しい世界。
でも満面の笑顔で言う。
とにかく楽しいんですよね!楽しくなかったら続けられないと思います。
一緒に乗るキャプテンがYouTuberで動画をシェアしてくれた。楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
所属する会社にはB737のビジネスジェット機もある。次の目標はガルフストリームだと言う。
海外を視野に入れる
番組の中でも聞いた「海外での経験を日本で活かせるか?」と言う質問。
日本に帰ると経験一切関係なく資格取得をやり直しなんですよね...費用もかかるから、だったら別の国で飛んでた方がいいと言う。
海外での経験者がたくさんいるのに日本はもったいないと玉那覇は思ってしまった。
打ち合わせの時にもSHOTAさんが言っていたのが、たくさんの日本で飛ばれている方も知っていますが、アメリカで飛んでいる私たちの様子を見て目を丸くしている。なんでこんなに上下関係がないの?なんでこんなに楽しく飛べるの?
海外に出るといろんなパイロットがいます。日本だけではないと言うことを知って欲しい。海外に出る勇気と挑戦をしてほしい。
番組終了後に、日本の空を知って、今ロングビーチで訓練している日本人がいます。その方を紹介しますので、ぜひ今挑戦中!と言う勇気がある方の声も日本全国へ届けてください。とSHOTAさん。
今回も素晴らしい出会いに感謝。
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