第46回菊田一夫演劇賞受賞式から思ったこと。

昨日、第46回菊田一夫演劇賞受賞式があり、メディアで受賞者の皆さんの挨拶や様子を拝見しました。

私としては、海宝直人さんが受賞されたことが心から嬉しく、挨拶の言葉にも心を動かされました。そして、初めて海宝さんのパフォーマンスを観たときのことが胸に蘇りました。以前、「心つづれおり〜23アラジン〜」にも残しましたが、まだまだ言葉にしても足りない感情があります。

『アラジン』では、アラジンのことを「ダイヤの原石」という印象的な言葉で表現しています。ダイヤは、高い熱や圧力がかかることで、奇跡的に生み出され、しっかりと磨き上げられることで、あの透明で美しい宝石となります。このコロナ禍は、人類にとって生きていく中で強いプレッシャーとなっています。あらゆる場面で自分が試されている感覚、どう判断して行動するか、今起こっている現実をどう捉えるか、毎日全身を巡っているように思います。そして、どんな状況にあっても自分のできること、やるべきことを淡々と粛々と積み重ねることが、まるでダイヤを磨くことのように思えるのです。これは、海宝さんのファンのひとりとしての想像ですが、海宝さんは強いプレッシャーの中で自分のダイヤを磨き続けてきたのだろうな、と感じます。俳優の皆さんにとって、表現の場が失われる過酷な事態に、それでも叶った公演の中で、賞を受賞することは、日々の積み重ねの結晶だと思います。

今後、海宝さんが俳優としてどんな作品でどんな世界で演じ続けてくださるのか、心から楽しみです。

あらためまして、菊田一夫演劇賞受賞、おめでとうございます!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?