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【20190602】圭 4 deus.リリースイベント@LOFT HEAVEN(前編)

圭:ビックリした?今日はいつにも増してチンピラみたいな格好で。
(黒に白い花の柄シャツ+黒のジャケット肩がけ)
圭:今日は集まってくれてありがとう。司会もなにもいないんだけど喋っていこうと思います。ツイッターでも言ったんだけど、俺滑舌悪くて〜どうしても分からなくなったら聞いて?笑 あと今日話してて気になったこととかメモ取ってもいいから〜寛いだかんじで。
えーっと最近だとマッシブでも喋ったりもしたんだけど、4 deus.の曲の話は全然できてないから。ちょっと特殊な作品だからインタビューしづらいと思うんだけど。この前のライブは夢の中へ招待って感じだったけど、今日は俺の考えてることとか思想を話そうかなって。俺結構ぶっ飛んでるところがあるらしくて、自分ではよく分かんないんだけど、そういう話もすると思うけど頑張って付いてきてください。
まずはソロの経緯なんだけど、事務所が3/30マウントレーニアホール仮押さえしてて、silk tree.出して10年になるし、なんかやってくれない?って言われて。BAROQUEのアルバムもあるし、4年も皆を待たせてるから、それで(リリース)遅くなるのは良くないし、全然乗り気じゃなかったのー歌いたくないし。笑 それでどうしようかと思ってたんだけど、まぁ色々バロックのアルバム作ってて…やる事したの。多分12月くらいかなあ。そっから勢いでアルバム作って。まぁインストアルバム作るのが夢でもあったんだけど。ツアー中にAEの前に弾いていたギターとかをこう形にして…ムーンドリームスはアルバムのなかでもきっかけの曲ですね。
あ、えっと…司会いないのって難しいね…4 deus.のことについて話したいんだけど…結構深い話ししていい?
会場:拍手
圭:大丈夫?よくライターさんとか知ってる人にそういうことあんまり人に言わない方がいいって言われたりもするんだけど。笑 えーっとね、4 deus.のdeusは神様って意味で。四つの神様。神様のことを信じていても信じてなくてもいいんだけど、俺の場合は神を信じるというか…感じるんだよね…え?今日こういう感じだけど付いてきて。笑

・empyrean.解説
圭:この曲は言葉ありきの曲で。empyreanって高天、至高天って意味でね。もともと俺、この言葉知ってたんだけど。ジョン・フルシアンテの…レッチリのもとギタリストのアルバムにエンピリアンってアルバムがあって。あと、ダンテの神曲に…あ、ニューソングじゃなくてゴッドソングね。笑 ダンテって作家でもあり、この話の主人公でもあるんだけど、天国と地獄とその間の煉獄だったかな?それを行き来する話なんだけど、それに挿絵がついてて、(ダンテの神曲自体は14世紀の作品)1800年代のものなんだけどギュスターブ・ドレっていう人の。ちょっと画像見せるね、こういうかんじ。

圭:で、曲聴いて欲しいんだけど。パソコン開くよ。これ俺のパソコンで〜こうすると…(empyrean開く)これね、普通にギター撮ったやつにこうやってディレイをかけるの〜(カラッとした音から響きのある音に)
会場:おお!
圭:俺っぽい音になったでしょ?笑 すごい俺はこれにこだわってて。ボーカルを真ん中に左右に音ふってこう左右で若干ずらしてるのね。バッキングとソロと…ライブの時も凄くこだわってて、これ言うとキチガイっていわれるけど、音をギターアンプじゃなくて別のところから出してるの〜昔はギターアンプから出してたんだけどツインギターじゃないし、上手はギターの音大きいけど下手は…みたいなのが嫌で。ライブでも音の立体感が欲しくてこれとこれとキラキラするやつと…あ、立って指したほうがいいね。これとこれと全部で8トラック使ってるの。本当今のPAさんはよく分かってくれてこういうことできるんだけど、愚痴になっちゃうけど過去には「ライブは勢いだ!(細かいことはいらない!)」みたいな人もいて…確かにライブは勢いなんだけど、細々とやって準備してその上での勢いだからさ…機材のことって女の人、そんな分からないでしょ?つまんなくない?平気?笑 俺も詳しい方ではないけど機材はラピスラズリ、青の色を出す石(絵の具の青色の原料になる鉱石・当時ものすごい高級だった)みたいなもんで、昔の青色を出すのにラピスラズリにしかでない色っていうのがあって、その色を出すにはそれじゃないとダメみたいな。でもまぁ機材はこだわってはいるけど絵の具でしかないから良いっちゃ良いんだけど。
この曲はドレの絵が頭にあって、周りに天使がいっぱいいるでしょ?だから天使のいる感覚。変な話してるべ?笑 で、この背景の音が(ファーンっていう音)天使がいる感じなの。だけどこの絵には二人人がいて、これは確か神曲のなかのダンテとヒロインだったと思うんだけど人間らしさも感じてて、人間らしさを出したのがこの音。
会場:おお…!
圭:分かる?BAROQUEでやるなら、人間役は怜にするんだけど、ギターだけだからさ。うん、この曲は絵画的なイメージだね。

・vita.の解説
圭:vitaは生命って意味だね。これはアルバムの中で一番暗い感じかな?胎児の見ている夢をイメージして作った曲。俺はそうとは思わないんだけど、一説だと赤ちゃんって泣いて生まれてくるのはこの世に生まれてきた悲劇を泣くっていうでしょ?そういうところもあるのかな。この曲のこだわりはベルの音。(ベルの音だけ抽出)分かる?このベルの音が記憶と結びついてないと違うなぁって思って、こだわった。皆にはどう感じるか分からないけど、俺にとってはこの音は懐かしい感じがするの。前半はこういう感じなんだけど、後半ノープラン。なんだか長い曲になっちゃった。(ギターの音だけ抽出)ギターだけだとメルヘンな違う曲みたいだよねー…で、最後も聴いてほしいんだけど、最後地獄みたい不安な音で終わってる。

・moon dreams.の解説
圭:前にツイッターでも言ったけど、俺、月に行きたいの。月って小さい頃から俺にとって憧れの存在で。あ、なんかの取材で憧れの人は誰?って聞かれたんだけど、憧れと尊敬は違うもので、俺にとっては月は憧れなのね。月って凄く不思議じゃない?惑星としては小さくて地球の周り回ってるけど、届かないし。どこにいても絶対ついてくるし。一人の時どこに行ってもいるし。でも寂しい感じもするじゃん?そういう月をイメージして作った曲で、一番聴きやすい曲じゃないかな。ライブのAEの前にやってたのがもとになってて。ライブ終わった後って朝までずっと頭が冴えてるんだけど、興奮して!これはツアー中、高松くんの地元…宇都宮のホテルでできた曲。4 deus.の時にトレーラーで一番最初に流したのもこの曲だった気がするんだけど、そうだよね?皆気づかないと思うんだけど、トレーラーから弾き直してるんだ。嫌になっちゃって。笑 これは同じことができない曲。独り言の断片みたいなもの。神秘的な綺麗な感じの曲だよね。

・deus.の解説
圭:この曲はかなり深くてね…ここまで話的にはまだ浅瀬ってかんじなんだけど。
会場:……?!
圭:皆俺にとってはまだ浅瀬だよ!?俺いつも結構冷静で、取り乱したりとかあんまりしないんだけど。30歳の時かな?あの時は本当に色々あって…プラネタリー出す前に体験したことが元になってるんだけど…ちょっと言葉にするのは難しくて、シラフなんだけどパニックみたいになったのね。その時、究極の孤独を感じて。次元が違うというか。インターステラーって映画知ってる?
会場:(なんとなく知ってる…みたいな雰囲気)
圭:主人公がブラックホールに吸い込まれていくんだけど、このままだと宇宙の外に自分が行っちゃいそうで…自分が自分であるっていうのが分からなくなって、本当に究極の孤独を感じた時に気づいたの。自分は人を求めているってことに。音楽って4拍子〜とか拍っていうのがあって。まぁ変拍子とかもあるけどさ、そういう拍とか関係なくしたかったのね。時間や明るい暗いが捻じ曲がった世界。時空を曲げて奥に行く感じ。そういう感覚で暗い部屋でピアノ弾いたのね。ちょっとぶっ飛んだ話するんだけど、聞いて欲しいんだけど、この曲は神に嘆いている曲で、自分が何者なのか誰か教えて欲しいけど誰も知らないじゃん?そういう嘆きを。この曲だいたい三つに分かれるの分かる?半音ずつという上がっていってるの。最初のバージョンはもっと音が低くくて、作業終わったあと捨てちゃったんだけど、今回聴かせたくて再現してきたから聴いて〜(低めver披露)
会場:あ〜
圭:違うでしょ?最初はここら辺、地獄で止まってる気がして。レコーディングも進んで、でき上がって、でもこの低さになんか違和感を感じてたの…そんな時にふと、ジョン・レノンが頭に…ていうか、こう来て。俺小さい頃からジョン・レノン好きなんだけど、GODって曲が浮かんできて、聴いてみよう〜って思ったの。そしたら「上がれ、上がれ」って言われてる感じがして。
会場:ww
圭:「何のことだよ!?」って思ったんだけど、この曲のことだなって思いついて。それで音を上げて、作業して、終わったあとのピアノは勝手に手が動いたんだよね。自分でもう次にどこを弾くか分かってて、地獄で終わらなかった。この曲は前にも話したけど、自分が見た夢、自分の歴史美術館に来たかんじもあって。…ってヤバイ人の話になってない?大丈夫?笑 この美術館っていうのは、BAROQUEのBIRTH OF VICTORYにも繋がるんだよね。これ出来上がった時、地獄で終わらなくて神を感じた。
1時間くらい喋ったかな?皆トイレ行って、化粧でも直して!笑 ありがとー!
(10分休憩、休憩中フロアの出入り口から外に行く濱田さんお見送り…)

後編はこちら。

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