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岐阜県庄川支流 一色川フライフィッシング釣行

Fish Passからの警告

 年2回ほど訪れる岐阜県庄川。特にその支流である一色川は、アクセスがよく、渓相も穏やかな流れで、人気のある河川です。
 また、年券が購入した日から365日有効という、全国の漁協が見習うべき超絶優秀な制度を導入している河川でもあります。
 フィッシュ・パスで日券を購入し、釣り開始・と思いきや、ポップアップでなんか警告が表示されました。「制限のある区域に侵入しています。ご注意ください。」・・・・だと???
何のこっちゃと思い、スマホの画面を見ると、ご覧の通り。

 「禁止区域一色川 本流合流点から上流全域」
 表示も真っ黄で、ヤバそうな雰囲気を醸し出しています。素直に見れば釣り禁止の区域のように感じますよね?
 後でよく見ればわかったことではありますが、現場でこれが表示された時はちょっとパニックになりました。早起きしてやってきて、禁漁区域とはこれいかに??
 自分が知らない間に、遊漁規則が改正された可能性もあるので、漁協へ電話して「こんな警告が出るんだけど」と確認しました。
 漁協の方いわく「一色川は、イワナ・ヤマメ等の禁漁区域ではない」とのことでしたので、釣りの支度をします。

一色川は禁漁ではなかった

 後で改めて漁区マップを確認すると、1時間足らずで情報が修正されていました。どうやら「アジメドジョウと、カジカが採捕禁止の区域」という意味だったようで、一部の魚種の釣りが制限される区域と思われる設定(グリーン)に修正されていました。なるほど、確かに下の方にそう書いてある・・・が、紛らわしい。
フィッシュパスで確認できる漁区マップは、制限の度合いで、

  1. レッド(禁漁)

  2. パープル(条件付き禁漁?)

  3. イエロー(魚種等によって禁漁?)

  4. グリーン(希少魚種以外は釣り可?)

  5. ブルー(制限なし)

に分類されているようで、イエロー以上は警告が表示されるっぽい。
 しかし、漁協で漁区の情報を修正できるシステムなのか、フィッシュパスが修正したのか分かりませんが、レスポンスの速さも含め、非常に優秀なアプリなのは間違いないです。
これなら、上流での集中豪雨発生時など、速攻で避難情報を出せるはずですし、川辺でキャンプしている人達とかにも、応用できそうな気がします。

 話が横に大きく逸れましたが、とりあえず川を見て回ります。
 みんな大好きグラウンド裏のポイント。

良さげだが、魚は見えない

 2年前は、驚くほどの魚影がありましたが、橋の上から見た限り魚の姿は見えません。解禁日をずらして放流している可能性が高まりました。
 ここは飛ばして一気に上流へ移動。(後で分かるが、この判断が最大のミス)
 と思いきや、上流に入る林道手前で、釣りを終えた餌釣り師の方3名が食事をしていました(汗)
「そんなに上流には行ってないよ」とは言われましたが、3人も先に入っていたら、かなり厳しい状況なのは間違いありません。どの辺りを釣ったか聞こうとしましたが、大したものです。具体的なポイントは、一切口を割りません(笑)
「どこから来たの?」
「三重県からですよ。三重にはイワナがいませんから、イワナを釣りに来ました」
「ワシからすれば、イワナが釣れたらがっくり。ヤマメが釣れたらにっこりやけどな」
「えー・・そんなもんなんですか」
「三重県なら、日本鋼管というポイントで釣ったことがあるぞ」
「今は波による侵食で道路が陥没し、あちこち立ち入り禁止になってますよ」
「へー」

なぜ、岐阜の山奥で地元の海のポイントの話をしてるのか(汗)

 そのまま「それほど上流には入っていない」という言葉を信じ、300mほど歩いて入渓。
 若干増水気味ではあったものの、どこから魚が出てきてもおかしくない感じです。
しかし、釣れません。と言うか、反応がほとんどありません。
 水棲昆虫も多数ハッチし、スラックス・ダン、クイルボディパラシュート、エルクヘアカディスなどを投入するも、反応は芳しくはない。

 いかにもいそうなポイントでは反応がなく、小さな場所からヒットしました。ストマックを確認しましたが、何とも微妙な感じ。特に大型の虫を捕食しているとは思えず、冬の渓魚の食事を見ているような感じです。
 周囲は、けっこうデカい虫が飛んでいるのですが・・・。

ケースドカディスと、オドリバエっぽい虫

 餌釣りの先行者の影響か、活性によるものかは分かりませんが、ドライフライには厳しいのは現実でした。
 数匹をヒットさせた後、釣り上がりを断念。脱渓します。
 林道には、何箇所も雪が残っていました。気温や虫の出方の割に、足元の水温は低く感じましたので、気温の上昇による、雪解け水の流入があったのかもしれません。そうすると魚の活性は低下するのは必須で、かなり微妙なタイミングで釣りをしていた可能性があります。
 水温測定に関しては、多くの方が使っていると思いますが、非接触式水温計が、多少の誤差があっても、やはり便利です。
 以前、「水温なんか計っても意味ない。結局釣るんだから」とか言っていたプロの方がいましたが、入渓前に水温は絶対計った方がいいです。
 特に春先は、渓全体が春爛漫、最盛期に見えても、雪解け水が流入することがあります。太陽が高く昇っているのに、魚の活性が下がるときは、水温低下を疑う必要があります。

下流へ移動

 早朝出発だったため車で一旦仮眠。午後2時頃から釣りを再開しました。
 前記の通り、以前はとてつもない魚影が見られた、グラウンド裏のポイントにカメラを沈めます。

・・・・なんもいません(汗)

一応、以前はこんな感じでした。

野生魚が急に増えるとも思えず、どこかのタイミングで放流があるのかもしれません。

 そこからはヒット連発。細かい魚は除きますが、#16~12のフライで、反応多数でした。
イワナに関しては放流魚というイメージはなく、少なくとも稚魚から育った魚のように見えました。

 ヤマメも顔を出し、結果的には苦労して歩いた上流域よりも、民家が点在する街中の方が反応が良いという結果になりました。
 一色川に関しては、5月頃まで、焦って上流には入らない方がいいのかもしれません。

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