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[フライト日記]機内での休憩あれこれ

現在休暇で国内旅行にきています、毎日娘のプール行きたい欲にヘロヘロです。さやです。

久しぶりにフライトのことを書こうと思います。
さて私はヨーロッパ国内線と大陸間移動の国際線の両方を飛んでいるのですが、長距離フライトの時ってどこで休んでるの説です。

ご存知の人も多いかと思いますが、長距離線の飛行機には寝る場所があるのです。前に機内で現れるお化けの話をした時にも紹介しましたね。

機材によって隠し扉の場所が違います。ボ=イング社、エアバス社の公式サイトに隠し扉の紹介があったと思うので特に隠しているわけではないんですがね。

中はどんな風になっているかというと、居心地をあまり気にしていないカプセルホテルという感じで、カーテンで仕切られているベッドがギュウギュウな感じで並んでいます。
日本人女子サイズならそんなにきっつい、せっまいと感じることもない感じです。ただ180cm超のオランダ人クルーと同時に居合わすととてつもなく狭い。そして彼らにとってあのベッドは短いと感じるようで、なんとなく気の毒な気持ちになります。

長距離線の1回目のサービスが終わる2シフト制で休憩になります。
前半に行くか後半に行くかを決めるのですが、他社のお友達に聞くと予め決められているから、その通りに休憩に行くと言っていました。私の会社も休憩シフトと予め決められてはいるものの、指定された人数が機内にいればいいので(保安要員数)その中でみんなで相談して決めます。
みんな後半に行きたいとなればくじ引きしたりもします。
実にオランダ的。笑

それでも決まらなかったり、揉めたりしたら、痺れを切らした誰かが(主にパーサー)「指定の休憩どおり行きなさい!」となりますが。
それも実にオランダ的。

なので長距離線のフライトの大半は半分のクルーで運行されています。

無論、緊急事態発生時は起こされますし、すぐに機内へ戻り対処します。

あとみなさん、機内の頭上の荷物入れ…たまに開かないところがあると思うんですが、わかりますか?あそこ実は、非常口なんです。
もちろん、出入り口のドアがあるのですが、万が一そのドアが開かないとなった時に、休憩室から出て来れるように非常口があるんです。

起こってはなりませんが、急に頭上の荷物棚がガバッと開いて、CAたちが頭上から降りてくるかもしれません。
もし開いたらびっくりしますよね。私は一回だけ練習でそこから脱出したことがありますが、想像しただけでお客さん、度肝を抜かれると思いますww


ではそんなカプセルホテルのような休憩室で寝れるのかという話ですが。
私におきましては8割爆睡できます。これは意外にラッキーなようで、同僚の半分くらいは「寝たためしがない」「全然寝れない」と話します。
ただ時差ぼけが厳しい国からの帰り便などは、みんなぐっすり、すごい顔して起きてきます。笑

ただ一つ言えるのは寝起きが悪い人はいないな、ということです。まぁお仕事中なので不機嫌になられても困りますが、みんなスカッと起きて10分後にはサービスに戻ります。

もちろん操縦士たちも同様に休憩ルームがあり、私たちクルーとは違うシフトで休憩に行っています。
フライト時間が短い便であれば私たちは休憩があるものの、操縦士の数は2人、休憩室に行くことはなく、乗務にあたり続けます。逆にオランダから日本に飛ぶような超長距離便になると操縦士の数は増えて4人で交代しながら運行します。
CAの数はドアの数で決まっているので、飛行時間の長短によって人数は変わりませんが、操縦士は2−4人、飛行時間によって人数が変わり、休憩のシステムが変わります。

もちろん操縦士においてはずっと操縦桿を握って運転し続けてるわけではなく(私はかつてそう思ってったw夜通し運転してるトラックの運転手さんと同じと思ってた)もちろんそれは大変危険な行為なので、クルーズ中は自動操縦に頼りながら、常に操縦士が2人で運行に当たっているわけです。私たちも30分に1度(航空会社によってルールは違うと思いますが)、操縦室のチェックに行きます。居眠りされたら困りますからねー!(そんな人見たことないけど)

休憩時間そのものにもルールがあり、この便は最低でも◯◯時間は休むことと、航空法で決められています。飛行機が1番危険が伴うとされる離発着時にしっかり全員が揃って眠気に襲われることなくドアにいるというのが大切なのです。

と、なんかダラダラと記事を書き、まとまりのない文章でなんか申し訳ありません。どんなに長い便で時差があったとしても、航空法と会社のルールによって安全な運航ができるようにしっかりと休憩をいただいてるわけです。

それでは、また!Doei!

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