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[フライト日記] 機内におばけ

2年半ぶりに成田直行便のリクエストが叶いフライトから戻って参りました、心も身体も日本色に染まりました(主に胃袋が)、さやです。

日本の暖かさに若干ビビりながら、想像できぬ11月の26度に洋服を完全に間違えて、汗だく気味で過ごしました。

今日は話は打って変わって、機内に住むおばけの話をします👻

私の母方の叔母はいわゆる霊感がある人で小さい時からいろんなおばけ(霊)の話をしてくれました。とりあえず私は霊感らしい霊感はありませんが、そんな私が体験した話です
叔母さんが言うには「ぞぞっとする嫌な感じがしなければ、それは悪いおばけじゃないよ」とのこと。


まだ入社して2年も経たないころ、この日もアムステルダムへとフライトしていました。
日本からオランダまでは10時間ほどのフライトで2時間ほど仮眠の時間がもらえます。
仮眠は飛行機の上部に小さいベッドが並んでいる(カプセルホテルみたいな)小さな部屋があり、そこで横になります。
カーテンが閉めれるようになっていて、プライバシーは守られます。

写真はairliner.netより拝借
B777-200のクルーレストの様子


私の会社は起きる時間になると、稼働しているクルーの1人がみんなを起こしにきてくれるんです(他社にはないようで、他社で働いてた経験がある人はみんなびっくりしてました)

この仮眠することをクルーレストと呼び、このレストで寝れる人、全然寝てない人に分かれます。私は8割爆睡できるどこでも生きていける系CAです。この日もこのレストでそれはそれは気持ちよく爆睡していたのです。

横向きで寝ていたのですが、背中をなでなでされて起こされました。
寝起きはいつもいいのでバサっと起きたのですが

あれれ?

だれも起こしにきてない。
腕時計を見てもまだ起きる時間よりもずっと早い時間です。
そしてもう一度横になりました(隙さえあれば寝たい)


でも絶対背中撫でられたよな...と思ったんですが

よく考えると背中なんて撫でられない場所なんです。左右は壁になっていて、壁越しの隣にたとえ同僚が寝ていても壁なので届きませんし、足元部分からベッドに入るようになっているので足元から手を伸ばしても背中を撫でようと思ったら覆い被さらない限りできません....(上の写真をご覧ください)

怖いって気持ちはありませんでしたが不思議だなぁと思っていました。
そしてまた別の時に同時期に入社の別ベースのクルーと話した時....

「B777-200のクルーレストで寝てたらさ、誰かに起こされたのよ。おばけかなぁ。笑」
と言うと同期も

「え!私もあった!それさクルーレスト登って左の手前のベッド?」


「OMG!」


同期もまさに同じ体験を同じベッドでしていたのです。
2人で「やばーーーーー!」なんて言って盛り上がりました。
2人とも驚きはしましたが怖いと言った感情は共になかったため
結論としましては
「働き者の同僚の生き霊」「元シニアパーサーの霊」ということになりました。

私はその時だけこのような体験をしましたが、
この起こしにくる霊はどうやら本当にいるようで、全然関係ないオランダ人クルーと話した時にも同じ体験をしてと言っていました。(同じ機材の同じベッド!)
あと機内はちょっと異次元な空間でもあるので言う人がいうには色んなモノが乗ってるとのことです。
貰いやすい子はお守りや水晶などを身につけてることも。

私はとりあえずこれをお守りに持ってます
遅延したり、難しめなお客さんに出会ったらとりあえず吹っかけて嫌なこととはおさらば(気持ち的に)するようにします


機内のお化けで聞いたことがあるのは
CAとしてずっと働きたいおばけがずっと乗務してると言うもの。
見える人が見るとシートベルト着用サインがつくとお客さんがシートベルトを締めてるか機内を見回りに行ったり、到着態勢になるときちんと空いてるジャンプシートに座ってるそうです(なんだかかわいい)

機内には実はおばけも乗ってるみたいです。
10年乗ってますが怖いお化けには会ったことありませんし、働き者で引退期を逃した同僚クルー(おばけ)が乗っているようです

それでは、また!Doei!

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