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本日はイレギュラーな事態により、休日出勤となった。午後いっぱい労働に従事し、茹ですぎたほうれん草ようにクタクタな状態で帰路についた。

帰りたい帰りたいと願いながら過ごした数時間、とにかく家に帰られるという事実が嬉しかった。家を目指し農道を走らせていると信号に引っかかった。

ふとした心の隙間、余裕ができると朝から何も食べていないという事実が思い起こされ、急激な空腹感に襲われた。

腹が減って仕方ない!死にそうだ…!最寄りの飲食店にヒラリと駆け込み、とんでもない大盛りの肉料理をオーダーした。

メシにありつけるということがとんでもなく嬉しかった。ガツガツと貪るように食事を進めた。

多少空腹感が薄まっていくと、またもや家に帰りたいという欲求が首をもたげてきた。

帰りたいという思いはもう止められず、一度芽生えた欲求はどんどん膨らみ、大盛りの食事がとにかく疎ましく思えるようになった。

「早く帰りたい」の一心で味わうこともなく胃に流し込み、再度帰路についた。

人間としての欲求段階や、生物としての生命機能に関する優先順位を強く感じた。ニンゲンとしての齋藤、動物としての齋藤、「生きてるってこういうことか」と再認識し、なんだか感慨深い気持ちになった。

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