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飴ちゃんのこと

某番組の大阪の不思議コーナーでこの「アメちゃん」が話題でした。大阪では、おばちゃんという人種はこの「アメちゃん」を常にバッグなどに持っていて、ことあるごとに他人であろうがかまわず、そのアメをあげるというのです。大阪のおばちゃん全員が常にアメを携帯しているかどうかの検証はさておき、いわゆるおかんタイプの人はだいたい持っているようですね。

また、大阪のおばちゃんは厚かましいということで他府県に流布されているようですが、まさか全員がそんな厚かましさを発揮しているわけではないでしょうし、一口に大阪のといっても地域が異なればその性格もまったく異なります。

それでおばちゃんの話はさておき、このアメちゃんのことなのですが、以前東京ネイティブの人と話をしていてアメちゃんの話題になりました。その人曰く「どうして関西の人は、アメにちゃんをつけるの?」と聞かれたことを思い出しました。彼に言わせると、いい年をした大人がなぜ「アメちゃん」なのかということらしいのです。いや、そういわれても「ほんなら、どない言うの?」と問い返したら「アメって言うんだよ」と言われてしまいました。「アメ」は分かっているけども、それだけでは寂しいのと違う? と思うのは関西人だけらしいですね。いい年こいたおっさんがアメに「ちゃん」はないだろうとのこと。

関西では、特に食べ物について「さん」や「ちゃん」をつけます。これは子供大人を問わず、ほぼ全員がそう表現します。厚揚げなども「揚げ」だけではなく「揚げさん」と言ったり、女の人だったら「お揚げさん」と言うのは普通です。「天王寺さんへ行こか」と言えば「四天王寺」へお参りすることをいいます。

なんにでも、ちょっとした敬いの言葉を添える関西の喋り文化。「アメちゃん」関西以外の人、やっぱりおっさんが言ったらおかしいと感じますか?

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