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美味しいフライドポテトは?

ある個人ブログにこのフライドポテトの美味しい店舗は? というタイトルの記事がありました。
元マクドナルドのスタッフが、各店舗によって違いのあるフライドポテト、その見分け方をブログで書いてました。

ハンバーガーはバイ・オーダーで調理を始めるので各店舗間の相違はそんなにないのでしょうが、このフライドポテトは作り置きでこそありませんが、けっこうまとめ揚げをするらしいのです。
そのまとめをどの程度するか、また揚げたあとタイマーでキチンと計り一定時間以上が経過すれば処分することを徹底しているかなどが差として表れるというのです。

マクドナルドのような巨大チェーン店でそれぞれの店舗により違いがあることは意外だったのですが、カウンターに上がった商品をトレーで客前に提供するときにも、ロゴを客側に向けるか向けないか、厨房内で帽子をちゃんと被るか否か、など細かいところでその店舗の特性が出るらしいですね。
私はファーストフード店のフリークではないので、このフライドポテトの違いはどうでもいいところですが、興味を惹かれたのは結局のところ駅前や大型商業施設にある店舗は、大雑把な表現をすると「ダメ」だということです。

これは、マクドナルドに限らずあらゆる店屋に共通する事象ですが、好立地の場所に展開している店は、営業努力をしなくとも常に集客が見込めるので自ずと姿勢がマイナスになるからです。
マイナスにはならないにしても、郊外の店舗のように顧客を作りリピートを期待するという努力をせずとも、とにかくどんどんとお客が来るものですから、それが自店に集客力があると勘違いしてしまうのでしょう。

時には接客が横柄になったりもするというものです。
店としては売上が上がっており、会社側にとっても数字の良好な店舗だから評価も上がるでしょう。
しかし、お客の側からすればこれは必ずしもよくないことですね。

こういった駅前や大型施設に個人の店舗がテナントとして入店することは、不可能ではありませんが通常はないに等しいでしょう。
たいていは大きな資本の経営する成り上がり店舗や、巨大チェーンが運営する店舗と相場が決まってます。
当然、そこに勤務するスタッフは店舗そのものへの帰属意識は希薄でしょうし、端から自分の店ではないのだからその姿勢も自然と雇われスタイルになりがちです。

料理はセントラル・キッチン・システムによる供給、接客は画一化された融通の利かないロボット・スタイル。
店舗の内装は見掛け倒しの安普請と、まるで取り得のない見本のような店舗が並ぶことになります。

しかし、このような好立地の店屋は、「こんなところ二度と来るか」と毒づかれようが、そんな一見客だけを相手にしていても、恐らくは年単位での集客が可能でしょうからおよそ改善の見込みはないのです。
数年経過して減価償却が終了すればその店舗は撤退し、その場所にはまた新たな別資本の店舗が入るという悪循環。

これでは、いいものが集まるわけがありません。
あ~、巨大商業施設の因果でしょうか… (泣)
マクドナルドのポテト記事から、深読みをしてしまいました。

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