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学食は進化する

先日の日経新聞に、こんな見出しで記事が組まれてました。
最近では学食という言葉自体が死語になっており、「フードコート」と称され東洋大学などの事例では、数店舗の専門店を入れて多彩な食を提供しているというのですから驚きです。

私の学生時代は、学食といえば生協の運営する安食堂のイメージで、メニューといっても揚げ物がメインの定食に、あとはラーメンやうどんなどの麺類と丼もの程度のラインアップでした。
ところがいまや学食、いや「フードコート」は大学をセールするための重要なツールと捉えられており、各大学ともその力の入れようは半端ではないようです。

少子化が進み、特に私学関係ではその重要性が認識されており、上記のような新聞ネタとなっています。
さきほどの記事にあった東洋大学では、専門店をテナントとして入れているようですが、なかにはインド人シェフによる本格カレー店があったり、そのテナントも時期を見て入れ替えたりと常に学生のニーズに対応すべく販促も盛んな様子。
また、授業のない休日には子供連れの主婦たちで賑わうなど学外の人も利用できる特質を生かし、近隣地区へのセールスにも手抜かりないとのこと。

埼玉の純真短期大学では、厨房で焼いた出来立てのパンを提供するなど女子学生へのアピールもさすがと思わせる展開をしており、学長は「毎日学校に来たいと思える学食にしたかった。」とコメントしているようです。
岡山の吉備国際大学では、理事長自らの提案でイタリア人シェフを招聘し、瀬戸内海の幸を使用したパスタを提供するなど、こうなってくるともう「学食」などと侮ってはおれません。

さらに、東京の女子栄養大学では、件のタニタの食堂に負けじと学食メニューのレシピ本、その名も「女子栄養大学の学生食堂」を出版しており、これがヒットしているというのですから何をか況やであります。

変わって関西では大手私学の代表格、関西学院大学がサラダや惣菜などが中心の「グラムバイキング」(1グラムあたり、1.3円)を行っており、近隣住民にも好評だとのこと。
同じく、関西での私学勢力を二分する吹田市の関西大学ではスイーツ系統の充実も盛んで、その名も「関大プリン」が有名でその素材に拘った味が人気を支えているらしいです。

もう大学のフードコート、疎かにできません。
その販促の実力たるや、そこらのファストフードもビックリの展開をしてます。
大学を選ぶ高校生やその親御さんにとっても、もはや度外視できない重要な選択肢に成長してきているのは間違いないようです。
やはり、人類にとって欠かすことのできない未来永劫の課題、「食」は疎かにできないようです。
最高学府においてこのことが立証された… !?

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