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サービス料という不思議な課金制度

街の飲食店でこのサービス料を課しているところがあります。
私にはどうも納得がいきません。
このサービス料という悪習慣は、ホテルを中心にここ60年のうちに広まったようです。(前回1964年の東京オリンピックがきっかけとされてます)
当初はチップというものに慣れていない日本人に対して、気を使うことなくホテルを利用してもらおうということが主旨だったらしいですね。

その始まりの時代背景や真偽の程は別にして、近年になってやたら街のレストランなどでこれを真似るところが出てきているのが気に入りません。
ホテルにしてもいい加減この馬鹿らしい制度を止めたらどうかと思うのですが、経営者側としては何もしなくても「10%余分」に収入があるのですから、こんなおもしろい財源もないことでしょう。

日本にはチップの習慣はないといいながら、例えば温泉旅館に泊まるときなどその部屋の担当の仲居さんに心付けを渡すのではないですか。
結婚式やその他の節目の行事などでも、ご祝儀という昔からの習慣があります。
それを一律10%のサービス料に置き換えて、便利だからとこれでよしとするのももう止めてもいいのではないかと思うのです。

その店のサービスが気に入らないとき、その表現をどうしたらよいのでしょうか。
チップ制度があれば、チップを渡さないあるいは極小の金額ということで不満の大きな表現になります。
しかし、一律のサービス料を課す今のやり方では、納得できないサービスを受けた時にその気持ちを表現できません。その都度クレームをいうのも気が引けるときは、言ってみればただ泣き寝入りするしかないのが現状です。

ここでデイリーユースの店は別として、いわゆる高級を標榜するような店屋、非日常を演出するようなお店では、今後はチップ制を取り入れて真剣に自分たちのサービスを考え直してみたらどうでしょうか。
ホテルの馬鹿みたいな真似をして一律のサービス料を取るのではなく、「当店はチップ制でございます」と堂々と言ってみたらいいのではないかと思います。
お客というものが、どれほど厳しい評価をしているかが如実に分かりますよ。
ひいてはその店の接客サービスの改善の為にも、大いに寄与することになると思うのですが。

サービス料制度、即刻廃止!

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