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過剰な選択肢は購買欲を低下させる

ある方のブログに興味深い投稿がありました。
その方が、企業に対して資料請求をするときの話です。

今は、ネットで請求をすることがほとんどなのですが、資料請求に至るまでの入力項目が多すぎる会社があるというのです。
顧客になるであろうはずのユーザーは、途中で請求の気力もなくし入力を止めてしまうことがあるらしく、WEB用語でこれを「かご落ち」というらしいですね。

せっかくのアクセスを得ても、これでは本末転倒というものです。
最初の一歩で、その顧客になろうはずの有力候補者から少しでも多くの情報を得たいという企業側の思いは理解できます。
しかし、その企業都合で見す見す最初の一歩すら逃してしまっては何をか言わんやであります。

話の論点は少し違いますが、数年前に発表されたシーナ・アイエンガー教授の「選択の科学」を思い出しました。
むやみに多すぎる選択肢は、売り上げを低下させるという理論です。

レストランなどでもありがちな、この過剰な選択肢。
最近はごく普通になったプリフィクス・メニューで、このことが発生するようです。
お店の側は、顧客の満足度を高めようとひとつでも多くの選択肢を設けてしまいがちです。
前菜で5~6種類、プリモで5~6種類、セコンドで5~6種類、そしてデザートで5~6種類とくれば、沢山の選択肢にお客の側は満足するどころか疲れ果ててしまいます。
さらに最悪なのは、選択肢によっては別途追加料金が加算される場合で、その設定の煩雑さについには怒りさえ催すことになりかねません。

アイエンガー教授の理論によると、購買意欲を高めるには選択肢は3種類までとしてます。
交通信号ではありませんが、ひとの瞬間的な記憶が三つまでらしいのです。
比較選択するにあたって、この「3」という数字は興味あります。

過剰な選択肢で辟易とした記憶ありませんか?

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