見出し画像

お美味しいお米の闘い

より美味しいお米の生産を巡っての闘いが熱いそうです。
かつて、米穀通帳なるものがあって、お米は配給制でした。
今では信じられないことでしょうが、私の記憶の中にも母親がこの通帳を持っていたことが当時の情景として浮かびあがります。

情報によると、この配給制度が廃止されたのは1981年というから驚きです。
実際には、もっと以前に有名無実となっていて、人々はヤミ米と呼ばれる自由米を買っていたものです。

ヤミ米って、言葉が悪いですね。
その該当するお米にとっては不名誉なネーミングで、お米に意思があったら憤慨していたことでしょう。
俺たちは美味しいお米なんだ!と訴えていたことでしょう。

多くの人々がなぜ自由米を求めたのかは明白で、美味しいからに他なりません。
配給米は不味いというのは知れ渡った事実で、世の自然な自由競争の法則で、美味しいもの、いいものは売れるという原則に流れたまでです。

時代は変わって、塩なども専売制度が廃止され沢山の種類の塩を自由に選べるようになりました。
お米もその流れに乗って作付けなどの研究がなされ、より美味しいお米の競争が始まりました。

その成果が出るのには一朝一夕にはいかず、長い時が必要なのでしょう、定番の北陸のこしひかりなどが美味しいお米の上位を独占していたように思います。
しかし、ここにきて各地からより美味しいお米が続出してきたというのですから、楽しみなことです。

願わくは、正しい値付けがされて市場に出回り、むやみなブランド化などされないように願います。
ひとつの商品が、情報の先行によって価格が吊り上げられ途方もない値段になった事例は枚挙にいとまがありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?