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関西にはポークカレーはありません

関西には、ポークカレーがないのです。カレーといえば「ビーフ・カレー」であって、「チキン・カレー」はたまに見かけますが「ポーク」はないですね。

関西人は、おそらく「ポーク・カレー」を食べたことのない人がほとんどだと思います。私も、食べた記憶がありません。関西では、肉といえば黙って「牛肉」のことを指します。豚肉はあえて「豚肉」というか「豚」とだけ称しますね。無意識のうちに、豚肉を差別化しているのだと思います。

江戸時代に肉食が禁止されましたが、そのときに近江の藩だけに牛肉を許可した歴史的背景があったそうで、関西全体では「牛肉」文化であるようです。歴史的な因果関係は考証するまでもないでしょうが、習慣的にほんとに豚肉は滅多に食べないですね。

定番の街頭調査では、すべての関西人が「豚肉のカレー? ありえへん!」と吠えてました。ほんとにこの地域性の強い食習慣は、おもしろいですね。それは単なる習慣なのに、人は自分たちの食を「正しいもの」と認識していることです。

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