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マヨネーズ その2

福島県の北部である相馬地方では、和風の小鉢もの(ほうれん草のおひたしやナスの揚げ煮びたしなど)に、なんとマヨネーズをかけるそうです。一般的に他の地方ではそのまま醤油やポン酢などで食べることが多いですよね。

マヨラーと称される愛好家には喜ばしいネタですが、この相馬地方では古くからさまざまな調味料を各家庭で仕込み、作っていた歴史があるそうです。醤油や味噌、そして鶏が産む卵に油と酢を調合して自家製のマヨネーズをたくさん作っていたようなのです。したがって、醤油をかけるものにもマヨネーズという発想が生まれたのも自然な流れではと推測されます。

実際に食してみると、地方の習慣としてだけではなく素直に美味しいからという理由で根付いたものと思います。マヨラーというと、どちらかというとゲテモノを食する人種に分類されるようです。確かに、白ご飯にマヨネーズや何でもかんでもマヨネーズという食習慣を持っている人がいます。日本人はお米を主食としていて、また神棚に祭ったり仏壇に供えたりする関係から神聖なものという見方をします。その神聖なものに、マヨネーズというと若干の嫌悪感を催すこともあるのではないでしょうか?

しかし、欧米ではお米は一種の野菜で、したがってサラダ的な感覚ですからそこにはマヨネーズがかけられてもおかしくはない、ということでしょう。気持ち悪がらずに食べてみると美味しいです。(私も実は若い頃、何も食べるものがない時に、このご飯にマヨネーズをやったことがあります。(笑)) 結構いけるのです。鰹節などをかけて食べると、なかなかですよ。

それにしても、まだまだ知らないことがありますね。狭い日本と思っていても、何も分かっていないのですね

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