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秋田県のマイ缶詰

秋田県では、季節の山菜などを周辺の野山から採取したら、各家庭で缶詰にして通年保管するそうです。先日の某番組でまたこのユニークな話題をやってました。

秋田県では、こういった食材を合理的に保存するために、戦後各自体に缶詰の充填機が配布されたそうです。今でもその習慣は県民には広く浸透しており、季節の野菜は言うに及ばずなんでもかんでもといってもいいぐらいに缶詰にするというのです。

一缶200円ほどで、缶の代金と充填の費用が含まれて販売されているそうです。もちろん、あくまでも各家庭での利用の為であって、商売の為や販売業者の利用はご法度とのこと。街の要所には、この缶詰の充填サービスを行う商店があるそうです。

通常は、こういった季節ものを保存するには塩漬けにしたり、現在でこそ真空パックにしたりなどが一般的ではありますが、まだそういった技術が普及していなかった当時に、この缶詰の保存を思いついた秋田県はすごい!

ただ、勢い余ってかなんでもかんでも、それこそんなものを缶詰にする必要あるの? という食材や料理までも缶詰にしてしまってるところがまた面白いのです。たくさん作りすぎて余った煮物やカレーなども、いちいち缶詰にしているというから可笑しいですね。

各家庭には、およそ百個単位でこれらの缶詰が常備されているというのですから、これぞ県民性のなせる業でしょうか。台所はおろか、入りきらない缶詰は家庭内のあらゆる押し入れなどに数百個単位で備蓄されているのです。

秋田県の缶詰文化、素晴らしいですね!

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