![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144045486/rectangle_large_type_2_3b1ce86a2ee4a2268b301c5fad5060d6.png?width=800)
Photo by
matsuri365d
はじまりの物語⑦ 秘密
かの者は言った
僕の中から出てきた 『おもい』を
君が受け取ってくれて出来たこの玉
君にはわるいんだけど
僕に持たせてくれないか
かの君は続けた
・代々ふしぎな力をもった一族であること
・16になる年にその秘密を伝承すること
・決して人に漏らしてはいけないということ
ひとりで抱えるには少々重くてね
蛇の君にならなんて、賭けてみたのさ
聞いてくれるかどうかをね
ナ ン ノ ハ ナ シ デ ス カ
そうだ
これは蛇の本来もつ力ではない
『コトバ』の力なのか
確かに翠色の光る玉はキレイだ
でもその玉が映り込んで輝く瞳は
もっとキレイだった
蛇はわかったというように
クルクルと体を巻いて頭をぺたんと土につけた
かの者のそばにいるのは気持ちが良かった
他の人間の様には ジャマにはしまい
近くにいれば見せてもくれるだろう
それとね、
僕の思い過ごしならいいんだけど
君のこのふしぎな力、この玉のことは
人間には知られない方がいいと思うんだ
人間は欲深いからね、
ふっとまたかの者の心に影が見えた気がした
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
これは なんのはなしです果 にまつわる
はじまりのもの語り
浮かんでくるままに綴っています
そろそろ修正点も出てきましたが
とりあえずこのまま勢いで突き進みます
第一稿の保管用にマガジン作成しました
後に訂正削除するエピソードが
出てくるかもしれません
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?