桜の木とコサギ達

昨年末から、夕方になると、自宅近くの桜の木の上に、コサギ達が来てくれるようになりました。
最初に見た日は6羽、一番多い日は複数の桜の木の上に、全部で24羽も留まっていました。それは、とても美しい光景でした。
その後は10羽前後の日が多く、飛来したときや、仲間が飛んできたときに鳴き声が聴こえてきました。
いつまでここに来てくれるのか、暖かくなればどこかへ行ってしまうのだろうと思いながら、毎日コサギ達の様子を見ていました。
大雨で強風の日は、他の桜の木の、枝の揺れの少ない部分に避難していました。

3月になり、桜の開花が始まりました。
この頃に来てくれていたコサギ達は、6羽前後になっていました。
桜の木は、中心部から花が咲き始め、その後は桜の木の下の方の枝から少しずつ上へ向かって開花していきました。

3日ほど前に、コサギ達のいる枝も開花を始めました。
この日は3羽が留まっていました。
桜の花がコサギ達のところまで届いて嬉しくなりました。

一昨日は、2羽のコサギが来てくれました。
夜桜の上に留まるコサギ達の向こうには、満月が輝いていました。

昨夜も窓をそっと開けると、2羽のコサギが寄り添うように留まっていました。

今夜は、コサギ達の姿がありません。
また戻ってきてくれるのか、それとも過ごしやすい場所へ向かったのか分かりませんが、コサギ達が近くに来てくれていたことが嬉しかったです。

今、もう一度窓を開けてみると、少しだけ冷たい夜風の中に、満開の桜が咲いていました。

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