ちびまる子ちゃんの主題歌といえば
おどるポンポコリンですよね。
完。
という話をしたいわけではなくて…
個人的には
カヒミ・カリィの「ハミングが聞こえる」
が真っ先に思い起こされます。
当時は小学生だったのですが、この曲がテレビから流れるのを初めて見たとき、「なんじゃこりゃ?これがプロの歌なのか?」と、思ったんですね。
なんでかっていうと、それまでは「歌」というのは、大きな声で、はっきりと、時にはビブラートやこぶしなんか効かせながら、歌うものだという固定概念が無意識のうちにあったんですね。
いわゆる「おかあさんといっしょ」で歌われるような、音楽の授業で習うような、といいますか。まぁ小学生の頭ですからね。
それをカヒミ・カリィという日本人かどうかもよく分からないような名前の人が、ありえないくらいひそひそ小さな声で歌を歌っている。
今思えばそれは「ウィスパーボイス」とかいうカテゴリにおさまるものだったんでしょうが、当時の私には未知で、衝撃的なことでした。
同時に、私は声が小さい方なので「小さい声の人でもプロの歌手になれるんだな」という希望のようなものを感じました。
プロの歌手を目指していたわけではないんだけどね。そしてカヒミ・カリィが実際に声小さかったのかどうかもテレビだけでは分からなかったけどね。
あと、当時は「渋谷系」の音楽が全盛期だったから子供向けアニメの主題歌にまで起用されたんだろうな、ということに今頃になって気づきました。
というわけで、私にとって「ちびまる子ちゃんの主題歌といえば?」の問いに対する答えは、歌の概念をブッ壊したカヒミ・カリィ「ハミングがきこえる」でしたとさ。
〜さくらももこ先生に哀悼の意を込めて〜
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