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あるキッズスケーターの自由と孤独〜あえて自分からは何も言わない2023.2.7〜

とてもお久しぶりなスケートボード

それもそのはず
スケートパークへ連れて行く”私”が
コロナでぶっ倒れていたからです

息子はまだ8歳
自転車で1人で行けるパークは近くにない
かと言って私がコロナだから
知り合いにパークへ連れて行ってもらうことも
とても忍びない

いやよね。
そんなん、頼まれる方も
めちゃくちゃ警戒するわよね
私だったら
「え…ちょ…あ!うちは今日は行かない予定なの〜」
なんてなんとかその大役を避けようとしてしまうw

そんなこんなで息子は
1週間以上滑れなかった
息子はピンピンしているのだけどね

さぞ滑れなくて残念がっているのかと思いきや
これが本人からは何も言わないんだ…
「滑りたいよ〜」
「家の前で滑ってこようかなぁ」
そんなことは一言も発さなかったね

ぶっ倒れている私に遠慮しているのか?
そんな思いが一瞬よぎったが
いや、過去の経験から言って
それはない

思わず
「スケボー、そんなに好きじゃないの?」
と聞いてみるも
「いや、好きだよ」
「そりゃ滑りたいよ」
と単調な口調で返ってくる

「じゃあなんで自分から”滑りたい”とか言わないの?」
の問いには
「う〜ん…なんだろなぁ…」
で終わってしまう
その先の返答を待っても
一向に返ってこない

謎…
本当に謎…

・・・

そんな謎を残したまま
本日ようやく滑りに行けました

いつものパークに荷物を詰め込み
いざ出発!

しかし…
パークへ着くまであと5分
と言うところで
まさかの雨がいきなり降ってきた…

しかもかなりの勢いで…
車のワイパーも弱では追いつかないほど

ただ不幸中の幸いで
向かっているパークには屋根がある
高架下だから隙間から雨は入ってきてはしまうけれど
8割、屋根があるので
多少は滑れる

私としては1週間以上滑っていなかったので
なんとか滑って欲しかった
息子も滑る気、満々ではある

駐車場へ到着した頃には
雨はだいぶ小降りになってきた

その後パークを確認すると
滑れなくはない
しかもスケーターは息子以外に1人しかいない

こういうのは本当にラッキー

パークを貸切状態なのである

リハビリも兼ねて少しずつ滑り出す
今日やりたいことをトライする
久々だからあまり上手く行かない

しかしそうこうしているうちに
また雨足が強くなって来てしまった

寒さもあるし
私は車へ先に戻っていることを伝えた

「まだ滑り続けるか否かは自分で決めなさい」
と言い残して

15分ほどして息子が駐車場へ戻ってきた

私は
「どうだった?」
とだけ聞く

息子は
「あそこからあそこ、全越えできたよ」

「わかった」
と私は返答

・・・

1週間以上滑っていないけど
私は見ていないけど
自分で自分の課題を見つけ
それを達成するまでは戻って来ない

これがいわゆる”自分との戦い”

スケボーを始めて3年

誰かに言われて滑ってきたわけではない
誰かに課題をもらって滑ってきたわけでもない
自分が何をしたいか
今日、自分は何をクリアするか
自分と相談してどこで切り上げるか

全部自分で決めてやってきた

だから、1週間滑れないくらいでは何も焦らない

きっと息子は自分とスケートボードとの間に
何か大きな信頼関係ができているのかもしれない

そんな息子を
どこか私は信頼している

とりあえず、そんな息子を
明日もパークへ連れて行く予定だよ


今日の練習
・セクションからのドロップなしに、プッシュのみでバンクからバンクへオーリ越え
(自力プッシュのみだから、プッシュの練習ならびに自分のプッシュ力の少なさと向き合うことに)


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