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日本語教師養成講座のこと

ソフトウェア開発の仕事をしながら、少しずつ受講してきた日本語教師養成講座(420時間コース)ですが、ようやく最後の「教育実習」にたどり着きました。
せっかくなので、少しここまでの記録を残しておこうと思います。

日本語教育に興味を持ったきっかけ

わたしは学校の科目としての国語は苦手でしたし、語学は割と好きだったものの、日本語に特別な興味があったわけではありませんでした。
そんなわたしが、日本語教育に興味を持ったきっかけを書きます。

わたしは前職でもソフトウェア開発の仕事をしていたのですが、前職では海外出身の方々と同じチームで仕事をすることがありました。
勤め先は外資企業でも、英語が公用語化されている日系企業でもなく、仕事で使う言語は日本語でした。
日本での在住期間や日本語のレベルは人それぞれで、仕事上のやりとりや意思疎通については、特に問題ないこともあれば、うまくいかないことも多くありました。

実は、自分もほんの数か月だけ海外で過ごしていたことがあるのですが、そのときの経験から、母語話者の思う「わかりやすい話し方」と非母語話者にとっての「わかりやすい話し方」には、乖離があるのではないかと薄々と感じていました。
しかし、当時日本語教育に関する知識はまったくなかったので、「どうしたらうまくコミュニケーションができるだろう?」と試行錯誤する毎日でした。
そして、そのときの経験が「日本語を教える」ということへの興味と繋がったのです。

養成講座を受講し始めて

おそらく「日本語教師になるための勉強」と聞くと、「正しい日本語を教えるにはどうしたらよいか」をひたすら勉強する、と考える方が多いのではないでしょうか(わたしはそうでした)。

実際の日本語教師養成講座は、上記のイメージとはまったく異なるものでした。

養成講座では日本語そのものについてだけではなく、人文・社会科学的な分野を幅広く学習します。
そして、「日本語を教える」ということは、必ずしも「正しい日本語を教える」ということではなく、学習者の目的や状況に合わせた、実践的なアプローチが必要であるということも学びました。

講座で学習した内容の詳細については今回は触れませんが、これらの学習は確実にわたしの視野を広げてくれました。
「日本語教師の資格を取得する」という目的がなかったとしても、「知ることができてよかった」と思う内容が多かったです。
実際、今住んでいる地域に引っ越してきたときに訪れた役所で、配布物や掲示物を見るときの視点が、今までとは明らかに変わっていました。どんなことを気にしたかについては、機会があればまた書こうと思います。

今後のこと

教育実習が無事に終われば「日本語教師」の資格を得ることになりますが、今のところそれを活かして就職したいという気持ちはなく、講座で学んだことを自分なりに何らかの形で役立てていけたら、と思っています。
まずは教育実習をしっかりとこなし、講座を修了することに集中したいと思います。

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