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愛すべきELVIS(ネタバレあり)

何の下調べもしないまま
1人で映画館へ
950分の初回にしては土曜日のせいもあってそこそこ 人がいた
ネタバレ嫌な方は
スルーして欲しい
エルビス・プレスリーが居なかったらビートルズもクイーンも存在しなかったかもしれないと言うキャッチコピーは秀逸だ

ダンスしながら黒人音楽ルーツの曲を歌った初めての白人の男性と言う時代の人種差別やカルチャーの狭間で 自分の表現スタイルを曲げなかったから 後世に名を残したエルビス
何故 黒人音楽にインスパイアされたのかが映画で描かれていてここは非常に重要な部分

主役に抜擢されたオースティン・バトラーはエルビスの物真似ではなくて彼のソウルを理解して演技しているように思えた
素の本人は ジャステン・ビーバーみたいなルックスなのにエルビスの表情を演じているのだ それが顔だけじゃなくて仕草や身体迄似ている 喋り方や声までも似ているが 決して物真似で終わってないところが オースティンの凄さだ 彼自身俳優でもありミュージシャンでもある所以かもしれないし
エルビスが彼に降臨したのかもしれない
そのぐらいの完成度を感じた

エルビスのマネージャー役のトム・ハンクスも怪演している
こんな役どころよく引き受けたものだと思いつつ俳優冥利に尽きるのかもしれないとも思う 助演男優賞狙えそうだ
エルビスが死んだ後 このマネージャーはギャラの50%懐に入れていたことが判明
全ては自分の作ったギャンブルの借金返済の為に.........エルビスをはめた とんでもない男なのだが トム・ハンクスが演じると単に悪徳な男ではなく悲哀を感じさせる
誰もがエルビスは映像等で知ってるが このマネージャーのことは 初めて知った人も多いのではないだろうか
そういう意味では 役作りのしがいがあったにちがいないと想像する
『真夜中のカーボーイ』の 田舎から出てきたジョン・ボイドと都会暮らしの狡猾なダスティン・ホフマンを何故か思い出した
そしてやはり田舎の孤独な少女ノーマ・ジーンがハリウッドでマリリン・モンローに変身していったことも

この顔からエルビスは思い描けない
口元と顎ラインが似てる
エルビスも実は金髪を黒髪に染めてた

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