あしなかとの出会い
あしなかに出会って約2年半くらい。
私の人生が大きく変わりました。
こんなに素晴らしい履物がどうしてこんなにも認知されていないのか不思議です。むしろ文化としては衰退してしまった履物になりつつあります。
私が知っているあしなかは昔ながらの藁でできたものではありません。
なので、あしなかを語るには不相応かもしれません。
しかし、現代人に合わせたあしなかもまたとても魅力的な履物だと思っています。
どうして私がこうしてnoteに改めて書き記しているのかというと、あしなかについての本を出したいなと唐突に思い立ったからです。
今まで一度もそんなことを思ったことはなかったのだけれど、ある日の朝に食器を洗いながら「本を出したい」と頭のなかに降ってきたのです。
そんな単純な理由を動機として、こうして文章化することに向き合っています。
どうやって本にしたらいいのかとか、どんな本を作りたいのかとか難しいことはまだあまり考えていません。
なのでとりあえずはお手軽にはじめられるnoteから書き始めることにしました。かつて日本人が愛したあしなかを現代人の私を通してなにか伝えられたら嬉しいなと思います。
あしなかとの出会い
私がはじめてあしなかの存在を知ったのは、2021年冬のころでした。
そのころ、お友達のととちゃんが自宅でさとう式リンパケアの施術をはじめたので、定期的に通わせてもらっていました。
私はもともと肩こり腰痛ひざ痛がひどいタイプでした。
当時は4歳2歳の子どもの抱っこで肩こりは当たり前。
腰痛に関しては高校生の時に椎間板ヘルニアを発症してからは、手術するほどではないにしても足がしびれて寝つきが悪いということも度々ありました。
ひざ痛は遺伝的なものなのか母も祖母も叔母もみんなひざが痛いと昔から言っています。私もたくさん歩いたり階段の上り下りをすると膝が痛くなることはよくありました。
しかし、それらは自分の体としてはもう当たり前のことだったのでそういうものなんだとどこかで受け入れてしまっている自分もいた気がします。
そんな中でととちゃんのリンパケアを受けられたのはとてもありがたいことでした。
ある日、肩こりがひどくてしんどいんだよねと何気なくととちゃんに伝えたらこんな履物があるよと持ってきてくれた物がありました。
それこそまさに「あしなか」でした。
「あしなか」って言うんだよといわれても、私にはまったくぴんとこなくて何回か名前を聞き直したと思います(笑)
ととちゃんはさとう式リンパケアの講師の方からあしなかの作り方を学び自宅で使っているようでした。
あしなかの存在を知った私は、さっそく家に帰って購入してみようとネット検索をしました。しかし、検索しているうちに「これって自分で作れるんじゃないかな」となぜか思ってしまったのです。
草履なんて人生の中で一度も作ったことはありません。それなのになぜか作りたいと思ってしまった時点で、私はあしなかの魅力に吸い込まれていたのかもしれません。
次回 あしなかの歴史
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