【Tableau】ビューの切り替え方法

Tableau導入プロジェクトで躓いた点や発見をTipsとしてまとめます。
導入時の参考にしてみてください!

背景

ユーザー利用導線やパフォーマンス向上のため、1ダッシュボードあたりのビュー数を抑えながらダッシュボード開発を推進することはとても重要なことです。
そのための打ち手はいくつかありますが、特にやり方を習得しておくべき「ビューの切り替え」について取り纏めます。

対応

ビューの切り替えは、以下の方法があります(2023.12.09時点)。

  • 動的ゾーン表示:2022.3にリリースされた機能で、ダッシュボード上にレイアウトコンテナを設置し、その中にワークシートを配置します。パラメーターやフィルターの値に応じて、コンテナ内の特定のワークシートを表示または非表示にします。

  • 表示/非表示ボタンで切り替え:ダッシュボード上の同じ位置に複数のビューを浮動で重ねて配置し、表示/非表示ボタンを使用してこれらを切り替えます。

  • パラメーターコントロールを使用した切り替え:パラメーターを用いてユーザーが操作すると、条件に基づいて異なるワークシートが表示されます。

今回は、比較的新しい機能である動的ゾーン表示を中心に取り纏めます。

検証

以下、動的ゾーン表示を使った、ビューの切り替え設定手順を記載します。

  1. ダッシュボードの作成

  2. パラメーターの作成

  3. 計算フィールドの作成

  4. ダッシュボードアクションの設定

  5. テスト

1.ダッシュボードの作成

お馴染みの「サンプル-スーパーストア.xlsx」で各カテゴリの「売上」と「売売上推移」を表示した2枚のビューを使います。
この2枚のビューを動的ゾーン表示を使ってダッシュボード上で表示切替することが検証目的となります。

検証用の2つのビュー

2.パラメーターの作成

ビューの切り替えに使用するパラメーターを作成します。
このパラメーターは、どのビューを表示するか制御するために使われます。

制御したいビューのタイトルを入力

3.計算フィールドの作成

パラメーターの選択に基づいて、どのワークシートを表示するかを決定するロジックを含む計算フィールドを作成します。

ビューごとに計算フィールドを作成 1/2
ビューごとに計算フィールドを作成 2/2

4.ダッシュボードアクションの設定

ダッシュボードに動的ゾーン表示のためのアクションを設定します。
ダッシュボード作成画面より、「表示制御したいビューを選択」-「レイアウト」-「値を使用して表示状態を制御する」で、3.で作成した各計算フィールドを選択することで、ビューの表示制御が行えます。

ビュー切り替え設定 1/2
ビュー切り替え設定 2/2

5.テスト

最後にビューの表示切替用のパラメーターも表示しテストします。
パラメーターの値を表示したいビューに設定することで、見事にビューの切り替え表示が実現できました!
なお、レイアウトコンテナの機能をうまく使うと、添付画像のようにビューサイズを大きく自動表示することができます。

結果 1/2
結果 2/2

おわりに

動的ゾーン表示を使うと簡単にビューの表示切り替えができるため大変便利に思いました。
また、特定のビューを拡大表示させるなどの方法もあるようなので、また別の機会に紹介させていただこうかと思います。


参考


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