妊活中はメンタル豆腐。
ベトナムではタクシーや買い物など初対面で「日本人か?」からはじまり、年齢、結婚しているかまでセットで聞かれる。
結婚していないと答えると、ベトナム人と結婚しなよ!紹介するとまで世話を焼かれそうになり、結婚してると答えると「子どもはいるか?」「何人いるか?」まで聞かれる。
大体は面倒なので"既婚、3歳の子持ち、2人目は検討中"くらいの設定でやりすごしてきたが、あまりにも子どもが授からなすぎてその設定を答えるのが辛くなってきたので、正直に「子どもはなかなか授からない」と答えるようになった。
すると大体が「病院で検査しな。」と言ってくる。結婚と妊娠へのプレッシャーが日本よりも大きいように感じるベトナムでも自然妊娠できなくて悩んでいる人も多いのだろうか?
アラフォーで子どもいない状況を言うと「ベトナムでは30歳までに大体が子どもを産む。きっと何か問題があるから早く病院行ったほうがいい。」とシリアスな顔をされる。
もうこのやりとりにも慣れてきたし、ベトナム人に悪気なく何かを言われてもあまり気にならなくなってきた。
1番辛いのは不妊の「ふ」の字も知らずに自然妊娠した日本の友人たちと話す時だ。
「なんで子どもつくらないの?」
「毎日基礎体温測ってる?基礎体温から排卵日を予測してその前後でタイミングをとるんだよ。」
「赤ちゃんはお空から生まれるおうちを選んでるんだよ」
「お母さんとして準備が整うのをお空で待ってるんだよ」
「あなたのところに生まれたいって思われるように頑張って」
悪気はたぶんないけど、言われるたびに傷つく。
「あれ?最近生理ないな?もしかして、、!」
と自然と授かれる人生でありたかった。
(こちとら毎月生理くるたびに打ちのめされてて、生理がないことに気がつかないということはあり得ない。)
不妊の辛さを知らない人生でありたかった。
友人の出産報告やLINEで送られてくる赤ちゃんの写真、年賀状の家族写真にすら、目を伏せたいし、心からおめでとうと思えない嫌な自分にも会いたくなかった。
もう何年もうちにきてくれることを心から待ってるし、愛情たっぷりに育てられる自信もある。
「赤ちゃんは生まれてくるうちを選んでる」とか絶対に言わないでほしい。
妊活中は豆腐のメンタルなのだからっ!
そこのところよろしく!!と全世界に向けて叫びたいけど、この気持ちに共感してもらえるのも、このnoteを読んでいる人もきっと同じ世界の人で、不妊で悩んだことがない人には一生踏み入れることのない世界線なのだよな。
不妊の辛さを知っている人生でよかった唯一のことは、同じ痛みがわかる人に優しくできるかもしれないということだ。
誰もが人にはみえない辛さや心の痛みを持っていて、私も知らないうちに無神経な言葉で誰かを傷つけているかもしれない。
言葉は刃物。
私は言葉の選び方とか伝え方が下手だけど、下手なりに相手を思いやった言葉を使いたいと心から思った。
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