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推しGの概念香水をオーダーしてみた

はじめに

私はアイドルグループ、SixTONESが好きです。
熱心な友達から布教を受け、初出場を果たしていた紅白で見かけてから気になり初めて、その後YouTubeに上がっていた「うやむや」MVで見事に沼に足を踏み外してから2年。
その時はこんなにハマるつもりはなかったのだけど、加速度は増すばかりで、2022年夏、Twitterのフォロワーさんとこんな遊びをすることにしました。

推しの概念香水作り

もともとそういうことができることは知っていたし、興味もあったことでした。
そこで有難いことにちょうど声を掛けてもらえたからやってみよー!となったというわけです。

フォロワーさんは自担の香水を作るというなか、頭を悩ませたのは、誰をイメージして香水を作ろうかということ。もう初歩も初歩。
私の推しは田中樹くん。
……樹くんがバニラの香りの香水使っていることは知っているんだよなぁ。

ということで、ほとんど箱推しに近い私は、SixTONESという概念の香水をオーダーすることにしました。

勝手に自分たちのグループの概念香水作られるなんて怖いかもしれないことは承知です。それに関してはごめんね、ほんと。



オーダーシートを書いてみた

今回オーダーしたのは、推し香水で有名なScently®︎さん。

フォロワーと通話を繋ぎながら、あーでもないこーでもないと話してオーダーシートに回答していきました。

設問は全部で13問。
まず聞かれたのは、
「普段使いできるものか、概念の再現性にこだわるのか」
私は現場にもつけて行きたかったので、普段使いを選択。

続くのが性別、年齢、生まれ月などの基本的なプロフィール。

あとは香りのレターの色となるイメージカラー。

もうここで悩み始める私。
3色までと言われたので「黒白赤」をあげました。oneSTの衣装のイメージも強かったので青も入れたかったけど、今回はイミレに寄せることに。


そしてここから楽しくなってきます。
情緒が色々ある私はすぐにテンションがあがる。

Q「大人っぽさ、セクシーさは5段階でどのぐらい?」
5!!!(5:色気の塊 との注釈あり)

Q「1番似合う飲み物は?」
シャンパン!!!!!(PP発表後だった)(シャンパンという選択肢はなかったから「その他」で記述記載)

Q「人物の背景情報をおしえてください」
……大事そうな設問やってきた。
これまで選択形式だったところが、この設問は自由記述。
性格については別に設問があるらしいので、純粋に彼らのことを書けばいいんだろうなと思いながらも頭を抱えました。

私が知っていること。
知った気でいること。
彼らしか知らないこと。

膨大な事実の中からどこをどう切り取るか、どんな言葉で表すのかが重要になってくる気がしました。
ようは私という人間の解釈を通したSixTONESさんの香水になるんだろうなぁと思いながら書いていきます。
記述したことを音読して、フォロワーさんに聞いてもらって内容確定。
999字の制限の中でおよそ800字という力作になりました。長いので内容は割愛します。
概要としては、バカレア期から結成、アーティストプロモを経てデビューを果たし、Sonyさんとタッグを組んで音楽やライブに力を入れて活動してる旨を書きました。

さらにヘビーで大事な設問が続く。
Q「第一印象としてまわりが受ける性格と、まわりから見えにくい内面に秘めた性格についておしえてください」

くぅう、難しいぃぃ。
しかしここは腕の見せ所、頑張って書きました。

『全員高身長でパッと見ただけで威圧感がある。パフォーマンスや衣装の影響で、他グループファンからはマフィアやギャング、海賊などと言われる。第一印象はオラオラのギラついた不真面目そうで治安の悪いグループとして周りから評されがち。夜の印象。賑やかで楽しいことが好き。口が止まらずよく喋る。陽キャと評される。』

フォロワー「……悪口??」
爆笑。
悪口じゃないよお!!すごい魅力的じゃん!!!!

まだ書き続ける。

『ひと夏の儚さのようなエモいことを大事にする面もある。メンバー間の仲が良く、本人たちはお互いのことを仕事仲間というよりは、友達という認識でいる。可能な限りいつも6人で行動している。合言葉は「〇〇するなら6人だよな」』

これはちゃんとフォロワーさんに納得してもらえた。
私は「〇〇するなら6人だよなぁ〜」って言ってアハアハ笑ってるSixTONESさんたちが大好きなのです。

さてここからは内面のところ。
これだってあくまで解釈なんだけど、こんな感じで書きました。

『まわりからは見えにくい内面としては、真面目で礼儀正しい性格で努力家。6人揃って小心者なところがある。男子高校生みたい。番組で高校生と交流することがあるが、高校生の悩みに寄り添うなど、思いやりが垣間見える瞬間が多い。メンバー間でもその思いやりが充分に発揮されている。義理人情に厚い。自分たちだけでなく関わる人(スタッフやファンも含め)全員がチームだと思っている。』

こんな感じかなぁ…と書き切ってトータル500字ぐらい。

あと香水として有り難かったのは、
「苦手な香り」
「普段使うブランド」
「使ってほしい香り」
の設問があったこと。
これがあるだけでオーダーするときの安心度が違います。
そんなこんなで書き込んでいったらオーダー終了。
あとは到着を待つのみとなりました。

概念香水の到着

もうドッキドキなわけですよ。
個人のイメージの香水や本人プロデュース香水なんかは商品化されている物もある。ある程度どんな香りかイメージがつく。
でも私が頼んだのはグループの概念なわけで。

リボンが掛かった綺麗な包装を丁寧に開けて行って出てきたのはこちら。

アクスタに囲まれる概念香水(街コンイミレみたい)

い、い、イミレ衣装だ……

色の話です。完璧なイメージカラーの活用。
写真左が香水瓶なのは言わずもがな、右のが噂の「香りのレター」です。
「香りのレター」とは、オーダーシートから調香師さんがどんな香りを選んだのか香りの説明が書かれているもの。
香りは3層に分かれている。

トップノート
付けた瞬間から10分ほど香る最初の香り
ミドルノート
30分から2時間ほど香る2番目の香り
ラストノート
香水を付けて2時間ほど経ってから存在感を増す香り

そして、「香りのレター」にはメッセージがついていました。
私が書いたオーダーシートを見て、どんなことを考えて香りを選んでくれたのか。どんな印象を受けたのか。
担当してくれた方からのお手紙が書かれていました。
これがすごかった。
どうすごかったのかは後述。

SixTONESの概念香水の香り

さて、私が書いたオーダーシートをもとに作られた香水の香料はこんな感じ。

〈トップノート〉
シャンパン、キルシュ(サクランボ原料のブランデー)、チェリー etc

もうこれがすっごい華やかなの!!!!
香水のトップノート独特のアルコール感がシャンパンの香りで正当性を持つ感じ。
友達には「いいお姉さんの香り」と言われました。分かる。
華やかなんだけど上品。甘さはあるけど凛としてる。スト担お姉さんのイデア。
これが自分から香ってると思うだけで私は背筋を伸ばして胸を張って歩けるようになりました。マジで。

そして少し時間が経つと香りが変化していきます。

〈ミドルノート〉
ホワイトワイン、シャルドネ(白葡萄) etc

シャンパンとブランデーの香りが引いた後にやってくるのが白ワインの香りなんだから、SixTONESさんたちって本当に品のいいお酒が似合う。
本人たちが好きなのはビールや梅酒や焼酎なのは知ってるけど。そもそもそんなにお酒を飲まないメンバーがいることも知ってるけど。
あくまでグループとしてのパブリックイメージの話。だってギャング衣装や海賊布衣装やタイトなストライプスーツがあれだけ似合っちゃうんだもの。

そもそもシャンパンと白ワインは親戚みたいなものなので(雑解釈)、すごく香りが変化するわけではない。
でも時間の経過に従って香りの中に少しずつ爽やかさが出てくる感じです。あと、トップノートと比べて甘い印象になる。尖りがとれて柔らかくまあるい香りになっていく。

ここからしばらくミドルノートが続きます。
そしてやってくる最後の変化。

〈ラストノート〉
ブランデー、ガーデニア(クチナシ)、コットン etc

気付くとふんわり漂う優しい香りになっている。
すごいんだよ、これが。
多分クチナシの香りの影響力が強いんだろうけど、フローラルな柔らかさ。コットンの香りも相まって、柔軟剤の香りが残る洗いたての毛布みたいな印象。
香水振りかけた手首に一生鼻寄せていたい感じです。


香りの解釈


これまでそれぞれがどう香るのか、私の貧弱な語彙を尽くして書いてきたわけなのだけど、それぞれに調香師さんは意味を込めてくれていた。
以下は「香りのレター」のメッセージ。

「オラオラのギラついた不真面目そうで治安の悪いグループ」「賑やかで楽しいことが大好き」というご回答から、彼らは一見どこか近寄り難く見えるものの、喜びや楽しさを全力で表現してくれる素敵な方たちだと感じました。そんな彼らには、フレッシュでキレが良いシャンパンの爽やかな香りがフィットすると解釈させていただきました。特別な日の贈り物など、様々な場面を華やかにするシャンパンは、陽気な彼らにお似合いだと考えております。

香りのレターより

くぅぅう〜!ちゃんと伝わって嬉しい〜〜〜!!!
そうなんだよね、まさにPARTY PEOPLE。
彼らの周りはスタッフさん含め、みんな笑顔になっちゃう。
私たちもSixTONESさんにたくさんの“特別な日”をもらっているわけです。

またそれだけでなく、彼らには思いやりがあり、志を高く持っているグループであることを、ご回答の「真面目で礼儀正しい性格で努力家」「義理人情に厚い」という部分から解釈しました。

香りのレターより

そして、続く文がこれ。

ラストノートでは、爽やかなコットンの香りが漂います。コットンの花の寿命はとても短く、3日ほどで地面に落ちてしまいますが、その後、青い実がなり、成熟すると白い綿で溢れます。コットンの儚くも逆境を生き抜く力強い姿は、デビュー前、そしてデビュー後も黙々と努力し、新しい道を切り開いていく彼らの姿と重なるところがあるのではないでしょうか。

香りのレターより

号泣。
なんだこれは。すごい、すごいよ。
爽やかで柔らかいコットンの香り。優しいだけでなく、これまでの努力も苦悩も、全部内包した上で笑顔で前進していくSixTONESさんの姿。
ここまで全部表現してくれるとは思わず、届いた香りのレターを読みながら、本当に涙が出ていました。

前述した通り、私はデビュー後から応援している身だけど、これまでの彼らの歩みは本人たちの口から語られたインタビューやYouTube、先輩スト担さんたちの言葉から、ずっと見守ってきた気持ちでいました。
その頃から応援できていたら良かったなぁという感傷も少なからず持ちながら。
そんな彼らの歩みまで、香りとメッセージで表現してくれるこの概念香水が愛おしくてたまらなくなりました。

そして締めの一文は、「この香りがあなたの毎日に彩りを与えられますように。」
ありがとう、Scently®︎さん。大好きです。

最後に

この香水が届いたのは2022年の夏の終わり。
それから半年、この香水には色々な場面で気分を上げてもらってきました。

現場に行くとき。
フォロワーと遊ぶとき。
仕事に行くのがちょっと辛い朝。

これをひと振りするだけで、SixTONESさんたちが勇気をくれる気がするから。
まぁ、ようは心持ちなんだろうけど、その心持ちを支えてくれるアイテムなんてなんぼあってもいいですからね。

お値段も10mLで3000円しないという無理のない価格。
そして推しをここまで再現してくれるし、普段使いもできるような香り。
この香水を使い始めてから「どこの香水使ってるの?」「いい香りだね」と言ってもらえたことは一度や二度ではなく、本当にいい香水だなぁと思っています。

Scently®︎さんでは、同じ香りの再注文ができるみたいなので、またリピります。

回し者ではないのですが、私はすごくいい体験をさせてもらったので、もし気になる方がいましたら是非。
そして、是非どんな香りのレターが届いたのか教えてもらえたら嬉しいです。


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